勝てば86年以降初の記録! “世界のYAHAGI”が送り込む厩舎ゆかりの血統馬が函館2歳Sに格上挑戦
意欲の重賞挑戦は実を結ぶか。未勝利馬のモズナナスター(牝2、栗東・矢作芳人厩舎)が函館2歳ステークス(2歳・GIII・芝1200m)で初白星&重賞初制覇を狙う。
同馬は父モズアスコット、母グランプリエンゼル、母の父アグネスデジタルの血統。父は18年安田記念、20年フェブラリーSを制した二刀流で、現2歳が初年度産駒となる。母は短距離路線の活躍馬で、09年の函館スプリントS覇者。両親共に矢作芳人厩舎所属であり、縁の深い馬といえる。
先月29日に同じ函館芝1200m戦でデビュー。出遅れ気味のスタートから内3番手を立ち回り、直線でもしぶとく食い下がったが、結果は勝ち馬から離された2着だった。だが、今回は未勝利戦には回らず、函館2歳Sにチャレンジ。名門厩舎が意欲の出走とあって、その走りに注目が集まる。
21年の函館2歳Sでは、新馬戦5着からの臨戦だったグランデが3着に入り、ファンを驚かせた。まだまだ成長途上の時期。能力差は考えているより小さく、叩かれて一変があっても不思議ではない。
未勝利馬が重賞初制覇となれば、データが確認できる1986年以降で初の記録。厩舎ゆかりの血統馬が波乱を巻き起こすか。