福井〜高山「無料で信号ゼロ」新高速道路が「工事大詰め」!? 中部縦貫道“大野油坂道路”の「最終工区」どこまで完成したのか
難工事部分はほぼ完了
福井県と岐阜県にまたがって整備が進められている高規格道路「大野油坂道路」の「最終工区」が、着々と開通に向かって工事進行中です。
開通すればどう便利になるのでしょうか。また工事はどこまで進んだのでしょうか。
大野油坂道路は、福井〜郡上〜高山〜松本をつなぐ「中部縦貫道」の一部となります。
【画像】超便利!? これが「大野油坂道路」ルートと工事状況です(30枚以上)
福井市から高山方面へ抜ける場合、北陸道直結で大野市内まで信号ゼロの「永平寺大野道路」がありますが、そこから先の山岳区間は、国道158号の狭隘、急勾配、急カーブの山道を果てしなく走る必要があり、ドライバーを疲弊させます。
ここを一気にトンネル主体のバイパスで抜けていき、油坂峠道路に直結するのが、大野油坂道路です。すでに九頭竜ダムのある九頭竜ICまでが開通済みで、全通まで残り1工区のみです。
全通は「2026年春」となっています。
全通すれば、北陸道〜東海北陸道が信号ゼロかつ無料の高速道路で直結され、福井と高山がストレスフリーで移動できるようになり、観光周遊の流れを大きく変える重要なネットワークとなります。
さて気になる進捗ですが、6月末現在、すでに川合トンネル(長さ2550m)・新長野トンネル(2240m)・上半原トンネル(1146m)・東市布トンネル(1161m)が貫通済み。残る大谷トンネル(2475m)も進捗率87%で、貫通が間近です。
残りの高架部も、橋脚がすべて着手済みで、過半数がすでに完成。次々と橋桁が架けられている段階となっています。
工期延期は多くの場合「トンネル掘削の際に、不安定な地盤に当たった」といった要因です。しかし大野油坂道路ではそんなトンネル掘削も大詰めを迎え、予定通りの2026年春開通がいよいよ現実味を帯びてきました。