「助手席で爆睡」で大ゲンカも!? 運転手のために「起きておく」のが絶対重要なワケ 心がけは「敏腕マネージャー」に学ぼう
助手席でやりがちな「運転手イライラ」要因
クルマの助手席に座る人は、文字どおりドライバーの安全運転をサポートする「助手」というべき存在です。
クルマで過ごす時間を楽しいものにするために、助手席に座る人は、ドライバーの心身に悪影響を及ぼさないよう、ある程度の気遣いが必要です。
そのなかで特にやってしまいがちなのが「助手席で爆睡する」ということです。どんなことに気を付ければ良いのでしょうか。
過去に行われたアンケートによると、ドライブ中に助手席に座る人の「イラッとする振る舞い」のトップ5は以下のようになっています。
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1位 他人の車内を汚しても平気(41.2%)
2位 運転に対してケチをつける(37.4%)
3位 断りなしにタバコを吸う(36.2%)
4位 当たり前のように寝る(34.7%)
5位 携帯やスマホばかり見ていて無言(29.0%)
イライラした空気が車内にひろがれば、気まずくなり楽しいドライブどころではありません。こうしたなか、特にうっかりやりがちなのが「助手席で寝てしまう」ということでしょう。
長時間のドライブでは、ドライバーもまた眠気に襲われがちです。これは事故の危険にもつながるため、助手席の人間はドライバーの脳を覚醒させるよう、適度な会話を継続することです。眠気防止につながるだけでなく、ドライバーが退屈せず、運転に集中できるようサポートできます。また「自分だけ一生懸命運転しているのに」という孤独感を覚えることも防げます。
渋滞など、ドライバーが気をもむシーンでは、「別に気になっていないよ」といった空気で、明るく振る舞うことを心がけましょう。楽しめる話題で話しかけたり、到着先の情報を調べて共有するなど、助手席からの細やかな気配りが、ドライバーの心の支えになるはずです。
眠気防止に「助手」ができることは?
長時間のドライブでついつい眠気を覚えてしまうのには、特有の原因があります。座ったままの姿勢による血行不良や、車内の快適な環境、微振動による「ゆりかご効果」などです。
まず走行中に眠気を防ぐには、適度な会話を心がけたり、ガムを噛んだり、コーヒーやお茶、エナジードリンクなどカフェインの適量摂取などの方法があります。
しかしそれは対症療法にすぎず、やはりしっかり休憩を取ることが大事です。
SA・PAでクルマを停め、降車して身体を動かすと、身体の血流が良くなるほか、新鮮な空気にふれて、脳と身体がリフレッシュされます。また同じ姿勢で固化した筋肉をほぐすことも疲労軽減に有効です。
また、どうしても眠気が強いときはSA・PAでの仮眠が有効な手段です。昼食後は人間が生理的に眠くなりやすい時間帯になるため、15〜20分程度の仮眠を取ると良いでしょう。
その際、仮眠の15分前にカフェインを摂取すれば、起きた頃に覚醒作用が現れ、より頭がすっきりするという効果が実証されています。この「コーヒーナップ」は、ビジネスパーソンの間でも注目されています。
こうした「休憩の提案」は、なかなかドライバーから言いだしにくいものです。ドライバーは「一刻も早く目的に届けなければ」という焦りにも似た使命感があるほか、運転への集中モードになって、休憩する発想に至らないからです。
そんなときに助手席からの休憩の提案は、ドライバーにとって「助け舟」とも言えます。またドライバーによっては運転を代わる申し出もありがたいサポートとなるかもしれません。
「助手」は「敏腕マネージャー」になろう!
2021年ホンダアクセスの調べによると、「助手席の人にしてもらって嬉しいこと」というアンケートでは、約半数が「食べ物や飲み物を手渡してくれたこと」と回答しています。
他に上位の回答には「隣でずっと話しかけてくれたこと」や、「周辺情報を調べてくれた(美味しいお店など)」などがあります。
特に「ナビの操作」はともすれば煩雑で、ただでさえ運転で遠く広い視野になっているなか、細かい画面を指で操作するため、焦りやイライラが高まりがちです。こうした「運転以外のもろもろ」をやってくれる「マネージャー」的存在は、やはりありがたいものです。
マネージャーは、本人が頑張っているなか「裏で手回し」をするのが腕の見せ所といえます。疲れ気味のドライバーには、そっとBGMを変えたり 車内の温度を調整するなども、思いやりの気遣いがなせる技と言えるでしょう。
そして何より、「お疲れさま」「ありがとう」という言葉がけが、ドライバーの頑張りに応えてくれます。ドライバーから見た助手席の人そのものの評価も高くなるでしょう。