7月3日放送のライオンズナイターでは、埼玉西武ライオンズの外崎修汰選手にインタビューした模様を放送した。怪我で離脱中のチーム状況をどう見ていたか訊いた。

――6月4日、神宮球場でのヤクルト戦(1回戦)で左太もも裏を故障したときのことから振り返らせてください。第3打席で同点ホームランを打ったときはまだ大丈夫だった?
外崎「大丈夫でした」

――そのホームランで外崎修汰の調子が上がってきたと、ライオンズファンは大喜びだったのですが、4打席目で右中間に特大のセンターフライを放ちました。(ヤクルトのセンター)西川遥輝選手のファインプレーに阻まれましたが、その後の守備から交代でした。どのタイミングで痛めたのですか?
外崎「(センターフライを)打って、走っているときです」

――1塁への走塁ということですか?
外崎「そうですね」

――結構痛みはあった?
外崎「痛み的にはつったぐらいだったのですが、伸ばしてもその痛みが消えなかったので、痛めたなという感じでした」

――好調なときに限ってそういうことがあるのですね?
外崎「よくありますね」

――リハビリのプロセスは打撃、守備、走塁のうちどのメニューから始めていった?
外崎「僕は打撃でしたね。打つのは痛くなかったので。走塁、守備はちょっと違和感というか、再発しないように徐々にやっていた感じです」

――イースタン・リーグで実戦復帰するまで2週間でした。渡辺(久信)監督代行は「案外早かった」と喜んでいました。ご自身もそう感じますか?
外崎「そうですね。痛めた感じは初めての感覚だったので、どれぐらいかかるのだろうと予想もつかなかったのですが、やった瞬間のイメージからしたら2週間はすごく早かったなという感覚ですね」

――1軍復帰後5試合でスタメン出場しています(6月30日終了時点)。最も際立った活躍は6月28日、山形(山形県きらやかスタジアム)で行われた楽天戦(10回戦)で放ったレフトスタンドへのホームラン、そして左中間へのツーベースではないかと思います。あのバッティングはいかがでしたか?
外崎「よかったですね。交流戦で怪我する前のバッティングの感覚が消えることなく、忘れることなく、しっかり調整できたなという感覚です」

――交流戦最中のいい感覚というのは、言語化することはできますか?
外崎「できますが、言ってしまうと相手に作戦がばれてしまいますね(笑) 」

――外崎さんが戻ってからチームは(6月30日終了時点で)3勝1敗1分けです。それまでチームが苦しかった時の試合をご覧になっていましたか?
外崎「もちろん見ていました」

――どのようなことを感じた?
外崎「なんで怪我してしまったのだろうとか、なんで試合に出られないのだろうというもどかしさとか、あとはずっと一緒に戦ってきたチームメイトが悔しい思いをしているだろうなということを思っていました」

――例えば(6月11日の)広島戦(1回戦)の源田(壮亮)選手の1塁ヘッドスライディングで試合終了したシーンでは、どんなことを思いましたか?
外崎「源(源田壮亮)と同じような気持ちですかね。源がどう思っていたのかわからないですけど、でも似たような悔しい気持ちや、なんとかしないといけないという気持ちは持っていたので、そういう感じだったのだろうなと思って、早く戻ってあげたいなという気持ちでしたね」

――やはり外崎、源田、トノゲンコンビの二遊間は抜群の安心感がありますね。守っていていかがですか?
外崎「源と一緒に変なストレスもなくやれています」

――親友ですね本当に。
外崎「親友なのですかね。兄弟とかそっちの方が近いかもしれません。わからないですけど(笑) 」

――血を分けている感じがするということですか?
外崎「何となく野球の血は分けている感じがしますね。野球勘とか」

――ベースボールマガジン社刊、外崎修汰『マイペースでいいじゃん! 』の127ページに書いてある、一番好きな打順は6番だという理由を改めて伺ってもいいですか?
外崎「試合の流れをつかめた中で打席に入れるというのがいいですね。今日はどんどんいっていい感じだなとか、今日はちょっと様子見ながらみたいなことを6番はやりやすいイメージですね」

――今シーズン一番多く座っているのは3番ですよね。3番のいいところを探すとしたら?
外崎「たまに警戒して相手がボール先行になるところですかね。実際そうかわからないのですが、そんな感じがします」

――中軸の打者だから相手が勝手に警戒してくれているということですか?
外崎「そうですね。雰囲気はそんな感じです」

――あまりメリットはなさそうですね?
外崎「そこまであまり変わらないですね。6番がいいというだけで、3番が嫌というわけではないので、他の打順に比べてもそこまで悪い感じはないです」

※インタビュアー:斉藤一美アナウンサー