世界スーパーバンタム級12回戦でチャイノイ・ウォラウト相手に勝利を収めたサム・グッドマン【写真:Getty Images】

写真拡大

グッドマンがウォラウトに判定勝ち

 10日にオーストラリアで開催されたボクシングの世界スーパーバンタム級12回戦で、IBF&WBO同級1位のサム・グッドマン(オーストラリア)がWBC同級8位のチャイノイ・ウォラウト(タイ)と対戦。3-0(117-111、117-113、119-109)の判定勝ちを収めた。25歳のグッドマンはこれでデビュー19連勝。しかし、この一戦で左手を骨折。KO勝ちを収められなかったことで「彼が予定していたよりも少し負担が大きかった」と米メディアも指摘している。

 同級4団体統一王者・井上尚弥との対戦候補にも挙がるグッドマン。最後まで流れを渡さず勝利したが、KO勝ちは収められず、米専門メディア「ボクシングシーン.com」はこの試合で左手を骨折したと伝えている。

 記事では「これが日本の象徴であるナオヤ・イノウエとの試合にどのような影響をもたらすかはわからない」としたうえで、井上がグッドマンの前に別の選手と対戦する可能性がより高まったと指摘した。

 同メディアは試合の評価について「グッドマンの最新の試合は良い試合だった」とし、基本的にはグッドマン優勢で試合が進んだと評価。ただ「おそらく彼が予定していたよりも少し負担が大きかった」「ビジター(ウォラウト)は第8ラウンドでギアを上げて、互角の戦いを繰り広げた」と所々で思った展開にならなかったことも表現した。

 5月に井上がルイス・ネリを6回TKOで下した試合で、グッドマンはリングに上がり、互いに対戦を希望していた。しかしその後はTJ・ドヘニー、ムロジョン・アフマダリエフらの名前も海外メディアでは挙がり、次戦相手が誰になるかはまだ発表されていない。

 X上では、グッドマンの骨折を知った日本ファンから「無意味どころかマイナスしかない試合」「もしかしたら彼は人生最大のチャンスを逃した可能性も」「本当に自信が有るのなら4団体統一王者からの試合オファーを拒否してノンタイトル戦などやらない」「楽な試合を塩試合で辛勝……」などと失望の声も上がっていた。

(THE ANSWER編集部)