重賞2勝目を目指すオニャンコポン(今年5月撮影、ユーザー提供:ひらまさん)

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 一昨年の京成杯覇者のオニャンコポン(牡5、美浦・小島茂之厩舎)が、函館記念(3歳上・GIII・芝2000m)で復活の重賞2勝目を狙う。

 オニャンコポンは父エイシンフラッシュ、母シャリオドール、母の父ヴィクトワールピサの血統。祖母のサプレザは英G1のサンチャリオットSを09年から11年まで3連覇した名牝。09年から11年にかけては3年連続でマイルCSに参戦し、3着→4着→3着と安定した走りを見せた。個性的な馬名は「偉大な者(アカン語)」という意味で、猫とは無関係だ。

 ここまで16戦3勝。3歳時に京成杯を制し、クラシックに参戦。皐月賞が6着、日本ダービーが8着と上々の走りを見せた。その後は勝利に手が届いていないが、前々走のメイSはプレサージュリフトからアタマ差の2着。前走の巴賞でも展開不向きの中をしっかり伸びて、ホウオウビスケッツから0秒4差の4着に食い込んだ。決して衰えはなく、さすがは重賞ウイナーという走りを続けている。

 今回は昨年の京都金杯で6着に敗れて以来、約1年半ぶりの重賞チャレンジとなる。ここで2つ目のタイトルを獲得し、完全復活をアピールできるか。前走に続いて2戦連続2回目のタッグとなる菱田裕二騎手の手綱にも期待したい。