Photo: 小暮ひさのり

理論値を目指してきた、ロジクールよ…!

iPadで仕事するために、長らく携帯時のキーボードを追い求めてきました。それは僕だけじゃなくきっと世界中のiPadユーザーが皆、常に理想のキーボードを探しているはずです。

その中でのひとつの答えとなりそうなキーボードが、ロジクールの「Keys-To-Go2」です。

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特徴はコンパクト…いや、モバイルのためのキーボードですね。

とにかく軽量さや薄さ、総じてモバイルしやすさという視点にステータスを全振りしたモデルとなっています。

正直、発売前から気になっていてずーっとソワソワしていたガジェットなのですが、運よくロジクール様から試用機をお借りできたので、レビューしていきますよ! フッフゥゥ!

カバー付きでラフに扱える携帯性の良さ

Photo: 小暮ひさのり

まずは最大の特徴である携帯性から。

結論を言うと文句ありません。本体はカバー尽きなのでパタンと折りたたんでカバンに雑に突っ込めるのが最高です。

Photo: 小暮ひさのり

このカバー、内側は収納時にキーを押し込まないよう縁がやや高めで立体型になっています。薄いなりにちゃんと考えられているのが偉い。

Photo: 小暮ひさのり

カバー部にはマグネットが仕込まれていて、背面にパタリとくっつけられます。

この状態ではカバーの分だけ入力時のクッション性が若干上がります。最初はふかふかかな? とも思ったんですけど、キー入力時の底打ち感が減っているので個人的にはアリですね。

あと、最初は「このカバーが変形してiPadを立てかけられたらもっと便利なのに!」

なんて思っていたんですけど、本体重量222gしかないキーボードのカバー部でiPadを支えるのは危険ではないか? と思い直しました。MOFTのように立体で支えるスタイルならイケるのかもしれませんけど、そうなると剛性のために重量と厚みが増えるのは避けられません。

ここは本当にスリムであること、軽量であること。この2点に突き抜ける哲学を感じました。好きです。

ターゲットに沿った割り切りは気持ち良い

Photo: 小暮ひさのり

そして「Keys-To-Go2」なぜにここまで軽量化できているかというと、電源がもうバッテリーとかいうレベルじゃなくて、乾電池…でもなくて、なんとそれはボタン電池。CR2032×2で動いています。

なんというか、小型化軽量化のための思い切りがスゴイ。そしてボタン電池2個でも公称値36ヶ月持つっていうんだから異常なスタミナですねこれ。

ただし、電池部分のフタを開けるためには「トルクスT5」ドライバーが必要。

これは若干腑に落ちないところ。しかも、パッケージに付属してこないのです。このキーボードを求めるギークなやつらはT5くらい持っているだろう? くらいの意思を感じました。まぁ、実際持ってるので僕は全然問題ないんですけどね。

タイプ感はパタパタ。フットプリントはちょっと窮屈さを感じる

Photo: 小暮ひさのり

キーの入力感はストロークは浅め。「パタパタ…」や「ペチペチ…」といったフィーリング。ここは本当に好みが分かれるところですが、安い薄型キーボードにありがちなグラつきやチープさは感じません。

また、「ダカダカダカ…!」と賑やかな打鍵音が出ないので、モバイル適正が極めて高い、コンセプトに素直なキーとなっています。

気になった点もあります。

キーピッチは18mmありますが、やはり普段使っているMacBookのキーボードや愛用しているMX Keys miniと比べると、フットプリントの小ささで若干の窮屈さを感じました。特に右側の記号キーたちは他のキーよりも横幅が小さくて、無理して詰め込んでいる状態です。

実際そのあたりで最初はタイプミスが連発していたので、運指の矯正が必要でした。僕は2日で慣れましたが、人によってはちょっと時間がかかるかもしれませんねー。

ファンクションキーも無いので、そこも注意。どちらかというとWindowsやMac環境よりも、iPadなどのタブレット特化のキーボードだと考えた方が良いと思います。

iPadと持ち歩くとコンパクトな仕事環境が完成する

Photo: 小暮ひさのり

見てください、まるで純正品であるような佇まい。

「Keys-To-Go2」はAndroid、ChromeOS、Windows、iPadOS、iOS、macOSなどさまざまな環境に対応したマルチキーボードですが、やっぱ親和性の高いのはiPadですね。iPad Air(代5世代)と合わせると横幅もジャスト。このフィット感(物理的に繋がっていませんが)には気持ちよさすら感じます。

Photo: 小暮ひさのり

僕が愛してやまない、iPad miniちゃんとの組み合わせがこちら。

iPad miniって純正のキーボードカバーも無いし、名のあるサードパーティからも出ていないので、ほんっっっっっっとうにキーボード選びに苦労しています。

結局「折りたたみキーボードが最適解では?」に着地したのですが、「Keys-To-Go2」が出た今、利便性、タイプ感、携帯性など総合評価で考えた時、僕が選びたいと思うのはこの環境。

事実、このコンパクトで可愛らしくもある入力環境が気に入って、MacBookがあるというのに、わざわざこの2台を抱えてリビングなどでフラフラ仕事しています。どこまで仕事環境を(快適さを保ったまま)コンパクトにできるか勝負。みたいなところにロマンを感じるのです。

タブレットが変わってもずっとそばに居てくれる最軽量の相棒

最後にちょっと壁に感じてしまったのが、コスト面。

「Keys-To-Go2」は、Amazonだと1万2000円ほどのお値段。さすがにモバイル特化のキーボードで1万超えは、一歩踏みとどまらせてくれるところ。

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ただ、冷静に比較すると、同じくロジクールのiPad用キーボードケースが1万8000円から2万5000円ほどするので、それらを購入するよりはだいぶ安上がり。なおかつKeys-To-Go2は…

・本体(iPad)を買い替えてサイズが変わっても使える

・3台のマルチペアリングでその日持ち歩く端末を変えてもOK!

といったメリットがあるので、iPadを買い替えてもずっとそばにいて変わらないタイプ感を与えてくれます。iPad側も好きなケースを選べますしね。

ここに魅力を感じる人、機動力を求める人は、間違いなくKeys-To-Go2はオススメですね。

というか、装着モデルが限定されるキーボードケースが2万も3万もするのは冷静に考えてコスパ悪い気もしません? だったら、Keys-To-Go2が良いですって、絶対に。

Source: ロジクール