無敗での重賞制覇を狙うヤマニンウルス(今年1月撮影、ユーザー提供:さしも草さん)

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「砂の大器」が待ちに待った重賞初挑戦だ。デビューから4戦4勝のヤマニンウルス(牡4、栗東・斉藤崇史厩舎)が、プロキオンステークス(3歳上・GIII・ダ1700m)に参戦する。

 ヤマニンウルスは父ジャスタウェイ、母ヤマニンパピオネ、母の父スウェプトオーヴァーボードの血統。母は芝ダート兼用の短距離馬で、JRAで4勝を挙げている。半兄のヤマニンサンパは現役のオープン馬。そして曾祖母のワンオブアクラインは88年の米G1オークリーフSの覇者で、錦岡牧場の基礎繁殖牝馬の1頭。曾孫のヤマニンサルバムは昨年の中日新聞杯と今年の新潟大賞典、孫のヤマニンエマイユは08年のNSTオープンとオーロCを制している。

 ここまで4戦4勝。一昨年8月に今回と同舞台の新馬をレコード勝ち。それも84年以降のJRA平地戦では史上最大着差となる4秒3差の圧勝だった。その後も休み休みのローテーションではあったが、昨年4月の1勝クラス(京都ダ1800m)、同11月の2勝クラス(京都ダ1900m)、そして今年1月の雅S(京都ダ1800m)と危なげなく3連勝。ノンストップでオープンに駆け上がってきた。

 今回は重賞初挑戦となるが、そのスケールの大きさから見て、主役の座は揺るがない。前走の馬体重が582kgという超大型馬。84年以降のJRA重賞の最高馬体重勝利記録は、昨年のプロキオンSのドンフランキーの594kgなので、大幅な成長があれば更新も可能!? そういった視点でも目が離せない一戦となる。