フランス代表のFWキリアン・ムバッペが6月30日、EURO2024決勝トーナメント1回戦・ベルギー戦の前日会見に出席した。フェイスマスクを着用してプレーすることは「3D世界にいるような感じだった」と伝えたことを『RMCスポーツ』などの欧州メディアが報じている。

 ムバッペは今大会の初戦で鼻骨を骨折した影響で、現在は負傷箇所を守るためにフェイスマスクを着用してプレーせざるを得なくなっている。ディディエ・デシャン監督は25日のポーランド戦後、マスクと目の間に汗が溜まることを指摘していたが本人も強く気にしているようだ。

「マスクをつけてプレーするのは本当に恐ろしい。どこかしっくりこないからその都度マスクを変えてきた。視界が狭くなるし、汗が溜まる」

 また、そういった状況でプレーするとどこか不思議な感覚になる模様。ムバッペは「VIPとしてEUROに招待された気分で、人は見えるけどプレーしているのは自分ではないような気がした」と表現し、現実世界を再現した一人称視点のゲームと似た感覚になっていることを明かした。

 その上でムバッペは「できる限り早く外したい」と話しつつ、ベルギー戦でも全力を尽くす姿勢を示した。なおEUROメンバーから外れたベルギー出身のGKティボー・クルトワと連絡を取ったかについても訊かれたが、「まだレアル・マドリーの連絡グループには入っていない」と笑顔で返答したようだ。