陸上のパリ五輪米国代表選考会。女子800メートル決勝で転倒したアシング・ムー(2024年6月24日撮影)。(c)Patrick Smith/Getty Images/AFP

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【AFP=時事】陸上のパリ五輪米国代表選考会が24日、米オレゴン州ユージーン(Eugene)で行われ、女子800メートルでは東京五輪金メダリストのアシング・ムー(Athing Mu)が転倒し、代表入りを逃した。

 東京大会では800メートルの優勝に加え、4×400メートルリレーでも米国の金メダル獲得に貢献したムーは、この日行われた決勝の200メートル付近で転倒。その後は巻き返すことができず、涙を浮かべながらフィニッシュラインを越えた。

 この苦々しいレースは、主要国際大会以外では陸上界で最も競争の激しい米国代表選考会の厳しさを浮き彫りにした。今大会の各種目上位3選手のみがパリ五輪代表に選ばれ、シーズン中の他のレースは考慮されないことになっている。

 ムーはけがからの復帰途上にあったため選考会前はレースに出場していなかったが、準決勝までは好調ぶりを見せて代表入りは確実とみられていた。

 パリ五輪代表にはレースを制したニア・エイキンズ(Nia Akins)、2位のアリー・ウィルソン(Allie Wilson)、3位のジュリエット・ウィッタカー(Juliette Whittaker)が選出された。

【翻訳編集】AFPBB News

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