今季限りで現役引退を表明しているドイツ代表MFトニ・クロース【写真:ロイター】

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モウリーニョ氏がクロースの引退を惜しむ

 スペイン1部レアル・マドリードは現地時間6月1日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝でドイツ1部ボルシア・ドルトムントを2-0で下し、2年ぶり15回目の優勝を果たした。

 今季限りで現役引退を表明しているドイツ代表MFトニ・クロースは自身のキャリアの幕引きに花を添える結果となったが、ジョゼ・モウリーニョ氏は早過ぎる同選手の引退を惜しんでいた。

 カルロ・アンチェロッティ監督率いるレアルは0-0で迎えた後半29分にクロースのコーナーキックからDFダニ・カルバハルのヘディングシュートが決まって先制に成功する。さらに同38分にはFWヴィニシウス・ジュニオールが追加点を奪い、2-0で15回目の優勝を決めた。

 先制点を演出し、後半41分までプレーした司令塔のクロースは今季限りでの現役引退を表明しているため、今夏の欧州選手権(EURO)には出場するものの、レアルの選手としてはこれがラストゲームとなった。バイエルン時代も合わせて6度目のビッグイヤー獲得というこれ以上ない形で最後を飾ったとはいえ、やはり34歳での引退は早すぎると感じる人が大半だろう。

 かつてレアルでも指揮を執った名将モウリーニョ氏もそのように感じている1人のようだ。英紙「デイリー・エクスプレス」によると、ポルトガル人指揮官は試合後に英メディア「TNTスポーツ」でクロースについてジョーク交じりにこんなコメントを残していたという。

「(クロースの引退を)禁止にすべきだ。FIFA(国際サッカー連盟)やUEFA(欧州サッカー連盟)にはたくさんのルールや決定がある。決断し、彼の引退を阻止するべきだ!」

 ワールドクラスの実力が健在であることを改めて証明したクロース。その勇姿を見ることができる本当に最後の舞台となるEUROでは、どのような活躍を見せてくれるだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)