テスラは運転支援機能であるフルセルフドライビング(FSD)のサブスクライブ価格を値下げしていたのですが、買い切り版の価格も値下げしていることが明らかになりました。この他、テスラの販売する電気自動車の「モデルY」も値下げされていることが判明しています。

Tesla lowers price of 'Full Self-Driving' to $8,000, down from $12,000 | Electrek

https://electrek.co/2024/04/21/tesla-lowers-price-of-full-self-driving-to-8000-down-from-12000/

Tesla cuts prices by $2,000 in US, Model Y back to its lowest price ever | Electrek

https://electrek.co/2024/04/19/tesla-cuts-prices-by-2000-in-us-model-y-back-to-its-lowest-price-ever/

Tesla cuts prices after massive Cybertruck recall | Mashable

https://mashable.com/article/tesla-drop-prices-for-several-cars-excluding-cybertruck

Tesla’s fixing recalled Cybertruck pedals with this rivet installation - The Verge

https://www.theverge.com/2024/4/20/24135876/tesla-cybertruck-accelerator-pedal-recall-fix

Tesla Cybertruck bricked after car wash, claims user • The Register

https://www.theregister.com/2024/04/20/cybertruck_car_wash_mode/

◆買い切り版FSDの値下げ

買い切り版のFSDはこれまでアメリカでは1万2000ドル(約190万円)で販売されていましたが、記事作成時点では8000ドル(約120万円)で販売されています。カナダでの販売価格もこれまでは1万6000カナダドル(約180万円)でしたが、記事作成時点では1万1000カナダドル(約120万円)です。



この値下げに際して、テスラはこれまで6000ドルで販売していた「強化されたオートパイロット」という機能をオプションから削除しました。すでに強化されたオートパイロットを導入しているユーザーの場合、FSDへのアップグレード費用は6000ドル(約90万円)から2000ドル(約30万円)に値下げされています。

なお、テスラのイーロン・マスクCEOはFSDについて、「FSDの能力が高まるにつれ、販売価格は上昇する」と説明しており、「FSDを備えたテスラ車には10万〜20万ドルの価値がある」と発言していました。





◆モデルYの値下げ

世界で最も売れている自動車のモデルYも、2000ドル(約30万円)値下げされ最低価格が2万9490ドル(約460万円)になりました。





この他、モデルSおよびモデルXも販売価格が2000ドル値下げされています。

◆リコールされたCybertruckのアクセルペダルは35秒で修理可能

アメリカ運輸省道路交通安全局(NHTSA)は、テスラのCybertruckのうち記事作成時点で出荷された3878台すべてにアクセルペダルの不具合があり、ドライバーが衝突事故に巻き込まれる危険があるとして、リコールを発表しました。

テスラのCybertruckがアクセルペダルの不具合でリコール、これまで出荷されたすべてのCybertruckが対象に - GIGAZINE



Cybertruckのアクセルペダルはカバーが外れて足元の縫い目に引っ掛かり、ペダルが踏み込まれたままになってしまうことが報告されていました。これについてテスラは「未承認の変更により、アクセルペダルへのパッドコンポーネントの取り付けを助けるために潤滑剤(石鹸)が使用され、残留潤滑剤によりパッドのペダルへの保持力が低下した」と不具合が発生してしまう経緯を報告しています。

テスラはアメリカのカリフォルニア州ロングビーチで開催されたサイバー・テイクオーバーと呼ばれるイベントの中で、アクセルペダルの修理方法をデモンストレーションで披露しています。以下の動画を見ればアクセルペダルのカバー部分が外れないように修理するのにかかる時間が、ごく短時間であることがよくわかります。





◆Cybertruckは洗車モードにしないと損害が発生する可能性がある

CybertruckオーナーでTikTokユーザーのcaptian.adさんは、数千マイル走行しただけで「Cybertruckが文鎮と化した」と報告しています。同氏はCybertruckでビーチを走行した後に車両を洗車したところ、Cybertruckのコンソール画面が真っ暗になって反応しなくなってしまったと報告しています。これは既定の再起動手順を踏んでCybertruckを工場出荷時の状態にリセットしても直らなかったそうです。





なお、Cybertruckのオーナーズマニュアルには「直射日光の当たる場所で車両を洗車しないように」という警告文があり、車両の部品への損傷を避けるため、洗車前にCybertruckを「洗車モード」に切り替える必要があることも明示されています。