自転車ロードレース、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ。トップでフィニッシュラインを切るUTEのタデイ・ポガチャル(2024年4月21日撮影)。(c)ERIC LALMAND / Belga/ AFP

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【AFP=時事】自転車ロードレース、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ(Liege-Bastogne-Liege 2024)は21日、ベルギーのリエージュ(Liege)からリエージュまでの254.5キロメートルで行われ、UTE(UAE TEAM EMIRATES)のタデイ・ポガチャル(Tadej Pogacar、スロベニア)が優勝。レース後には、2年前のこの大会前日に亡くなった恋人の母親に勝利をささげた。

 春のクラシックの締めくくりとなる大会で、ポガチャルは残り30キロから単独で抜け出すと、ライバルたちが誰も対応できない中で一気に後続を引き離した。

 チームDSM・フィルメニッヒ・ポストNL(Team dsm-firmenich PostNL)のロマン・バルデ(Romain Bardet、フランス)が1分39秒差の2位、アルペシン・ドゥクーニンク(Alpecin-Deceuninck)のマチュー・ファン・デル・プール(Mathieu Van der Poel、オランダ)が集団スプリントを制して2分2秒差の3位に入った。

 ファン・デル・プールはすでにツール・デ・フランドル(Tour des Flandres 2024)とパリ〜ルーベ(Paris-Roubaix 2024)を制し、レジェンドのエディ・メルクス(Eddy Merckx)が1975年に達成して以来となる同一シーズンの主要ワンデーレース3冠を狙ったが、優勝には届かなかった。

 ポガチャルは最後、こぶしを突き上げて空を指さし、恋人で同じくプロ自転車選手のウルシュカ・ジガート(Urska Zigart、スロベニア)の母親に勝利をささげながらフィニッシュした。ポガチャルは「僕にとって感情的な1日だった」「2年前のレース前日、ウルシュカのお母さんが亡くなったから、きょうは彼女のために走った」と明かした。

【翻訳編集】AFPBB News

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