漫画「ドア」のカット(タクセニョリータさん提供)

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 寝ている母を起こす方法について描いた漫画「ドア」が、Instagramで4700以上のいいねを集めて話題となっています。

 母がなかなか起きてこないとき、ある方法を取ることにしている息子。この日も、母が昼ごろまでまったく起きる気配がないため、その方法を実行しました。愛鳥のマロくんを母の部屋に送り込むと…。読者からは、「何があったんだ!」「めちゃくちゃ叫んでいるやん」「何をしたのか気になる!」などの声が上がっています。

母を起こすのがルーティンに

 この漫画を描いたのは、Instagramで漫画を発表している、漫画家のタクセニョリータさんです。タクセニョリータさんに、作品についてのお話を聞きました。

Q.今回の漫画を描いたきっかけを教えてください。

タクセニョリータさん「このエピソードは、これまでは『漫画に描く必要はないかな』と思っていました。出来事自体はいつものことなので。しかし、いつも通り寝ている母の部屋にマロを送り込んだ後、ふと『漫画にしてみようかな』と思ったので今回描いてみました」

Q.このとき、お母さまはなぜ叫んでいたのでしょうか。

タクセニョリータさん「実は、マロが母の頬に『チュッ』とキスしているだけなのです。この質問に関しては、たくさんの方から聞かれました。

わが家では日常茶飯事のことなので、描くまでもないかなと思っていたのですが、逆に『部屋の中で、何かとんでもないことが起きているのでは?』と、読者の方に感じさせてしまったようで…。何だか申し訳ないです。今さら、言い出せずにいたので、この場をお借りしてこっそり報告いたします」

Q.このあと、お母さまは起きましたか。

タクセニョリータさん「起きました。毎日ではありませんが、高頻度で今回の一連の流れをしています。やり始めた当初は『なんか変な生き物が部屋に入ってきましたけど?』などと言っていましたが、最近は当たり前の出来事になったのか、何も言われなくなりました。

きっと、母はマロに『部屋に入ってきてほしい』『入ってきたら起きよう』と思って、あえて二度寝をしているのではないかと僕は推測しています(笑)」

Q.お母さまは、この作品をご覧になりましたか。

タクセニョリータさん「読んだそうです。漫画のどのシーンよりも、冒頭の『ある朝のような昼のこと』という文に対して、ずっと不満を漏らしていました(笑)」

Q.漫画「ドア」について、読者からどのような意見が寄せられていますか。

タクセニョリータさん「部屋の中の出来事に対して、『いったい、何が起きているの?』と興味を持ってくださった方がたくさんいらっしゃいました。すみません、ただマロが母の頬に『チュッ』としているだけです(笑)」