2月29日の「おとなりさん」(文化放送)は、出張ソムリエの篠原直樹さんが出演。ソムリエとしての仕事のこだわりやおすすめのワインについて、語っていただいた。

ふかわりょう「なぜ、出張ソムリエを始められたのですか?」

篠原直樹「基本的にソムリエはレストランでワインをお客様に向けてコーディネートする役割。私も昔は、レストランでソムリエやってたんですけど、35歳の時に独立して、まずは酒販をとってお酒を売ってたんですけど、結構暇だったんですね。そのころ出張料理人というのが出始めてたので、出張ソムリエとホームページに書いてみたら、意外と問い合わせがポツポツ来だして……そういう感じです」

ふかわ「お店でのソムリエの仕事ってどういうものですか?」

篠原「ワインを中心に飲み物全般のスペシャリストとして、レストランでお客様に対して選んだ料理に合うワインを提案するのがメインの仕事ですね」

ふかわ「人に何か薦めるって、大変なことだと思うのですが…」

篠原「大体接客すると見えてくるんですよね。こういう人はこういうものが好きというのが」

文化放送・坂口愛美アナ「どのあたりでわかるんですか?」

ふかわ「人となりですか?」

篠原「人となりというかTPOですね。予約入ったときからのだいたいの流れで…」

ふかわ「この料理には、これが合うというのはあるとしても何となく縦軸というか…」

篠原「そうですね。組み合わせてって感じですね」

ふかわ「縦軸と横軸の組み合わせ?」

篠原「パズルみたいな感じです」

ふかわ「奥が深い! 目に見える何かじゃなく、お互いが見えないもので握手するみたいな」

篠原「だからつかみがすごく難しくて、はじめの一杯のやりとりでほぼ方向性が決まる」

ふかわ「お客さんからすると、ソムリエの立ち振る舞いもかなり重要なのでは?」

篠原「基本的にプロフェッショナルの信頼感を与えつつ、威圧感は与えないというのがあります。ソムリエは基本的には黒子なので、あんまり目立っちゃいけない。舞台装置の1つみたいなものなので」

ふかわ「ビギナー向けのおすすめのワインありますか?」

篠原「ビギナー向けでもあり、変態チックなんですけど、今、オレンジワインというカテゴリーがけっこう盛り上がってるんです。原料はオレンジじゃなくて、見た目がちょっとオレンジがかってる。白ぶどうを赤ワインの製法で作ると、オレンジっぽくなるんですね」

ふかわ「なんでこれがオススメなんですか?」

篠原「ぶどうの皮や種からの抗酸化作用があるので、めちゃくちゃ日持ちするんです。フレーバーとしては、発酵食品系と相性が良さそう」

ふかわ「お店に行って、ちょっと知ったかぶりして、店員さんに言う場合はどう言ったらいいですか?」

篠原「オレンジ系とか、最近好きなんだよね~(笑)」

ふかわ「はっはっはっはっ」