【戸田恵子さんインタビュー】「『アンパンマン』は100年続くと思います」元気のヒケツは「きのこ鍋」!?
女優・戸田恵子さんにインタビューしてきましたよ!戸田さんは、3月から公演が始まるミュージカル『20世紀号に乗って』に出演しますが、劇を観るのも大好き!と語ります。今回は、舞台に対する情熱やニューヨークでの過ごし方などを伺いつつ、長年声優を務めている『それいけ!アンパンマン』への思いなども聞いてきました♪
【画像を見る】立ち振る舞いが美しい!戸田恵子さん
――ミュージカル『20世紀号に乗って』は、ご自身も大好きだというブロードウェイが舞台の物語。演じられる役柄や本作の魅力について教えていただけますでしょうか?
1930年代初頭のアメリカで、ブロードウェイの元花形プロデューサー兼演出家が再起を目指す物語です。このミュージカルは、大勢で歌い踊る壮大なナンバーの数々と、煌びやかな衣装やセットに彩られた豪華な舞台が魅力だと思います。わたしの亡くなった母もこういう作品が大好きだったんですけど、きれいで華やかな古きよき時代のグランドミュージカルですね。わたしは主人公のスポンサーとして名乗りを上げる、元気のいい大金持ちの製薬会社会長レティシア・プリムローズを演じます。
――主演の増田貴久さんとは、お親しいそうですね。
20年くらい前に連ドラでご一緒したのがきっかけで、たまにお食事に行ったり、彼の舞台を観に行ったり…。舞台は「いつか一緒にやりたいね」という話をしたことはありました。わたしからすると、まっすーはいつまでも子どものようなイメージなんですけど、久しぶりに会ったらずいぶん大人になったんだなと(笑)。すごく真面目で昔から歌は上手でしたし、より実力をつけてきた彼がこの作品をやることはとても楽しみです。
――演出・振付のクリス・ベイリーさんの印象は?
1月にブロードウェイで、クリスさんが振付を担当したミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を観てきたのですが、本当に素晴らしくて。気鋭の彼が、古きよき時代のグランドミュージカル『20世紀号に乗って』を、どのような作品にしてくださるのか期待が膨らんでいます。
ずっといい気分にさせてもらえる
――日本人演出家と海外の演出家の違いは、どんなところに感じますか?
わたしはそんなに海外の方とはお仕事をしていないのですが、経験上でいうとハッピーな感じの稽古場が多かったですね。お芝居に関して自身で苦しむことはあっても、稽古場で誰かが苦しんでいるようなことはなくて、ずっといい気分にさせてもらえるというか。そういった感じが、今までは多かったです。
――ブロードウェイでの観劇がお好きで、年に1~2回ニューヨークを訪れるとのことですが、ニューヨークではどんな過ごし方をされるのですか?また、必ず食べるものなどありましたら教えてください。
一週間くらいの滞在で、10本くらいの舞台を観るので、ほとんど毎日ブロードウェイとホテルの往復(笑)。だから食事は行きつけのカフェで好きなお惣菜を買って、ホテルで食べることが圧倒的に多いんです。インスタントのご飯と韓国のりと梅干し、それとお湯を沸かすポットを持っていくこともありますよ。それが一番おいしかったりしてね(笑)。人と約束したときは、最近だとニューヨークで増えているギリシャ料理のレストランに行ったりします。
――日本では、元気になりたいときに食べるものはありますか?
滋養強壮にもいいし、きのこ鍋は大好きで定期的に食べます。あとは、すっぽん鍋とか焼きフグとか。友達と外食するときは、高たんぱく低カロリーのものをチョイスするようにしています。
――ポジティブなイメージの強い戸田さんですが、仕事でもプライベートでも、落ち込んだときはどのように立ち直られるのですか?
役柄もあって、すごくポジティブに見られているかもしれないですが、超ネガティブなんですよ。もう毎日のように落ち込んで、なんでこんなにできないんだろうって思っているんですね。それがず~っと続いてきているから、特になにか対処するっていうこともなく、そんな人生だなって(笑)。「今日は最高だ!」なんて日のほうが圧倒的に少ないですからね。本当に落ち込んだときは、もう開き直ってしまいます。
いつか交代する…そんなこと気にせずがんばります!
――アンパンマンの声優として35年が経ちました。舞台にテレビに常に活躍されていますが、今後の目標や夢、歩んでいきたい道などについて教えてください。
いつか体力がなくなって、やる気はあってもできなくなるときは来ると思うんですね。そういう時期が来たら、ボランティアでやらせていただいてる、ダウン症の子どもたちのエンターテインメント・スクールのサポートと、『キネコ国際映画祭』(子ども向けの映画を集めた映画祭)のことにもう少し時間を使えるかなと。それは淡い夢としてあるんですけど。今はまだ、仕事をいただけるのであれば、できるかぎり頑張りたいですね。新しいことにも挑戦していきます。
――アンパンマンの声優は、生涯続けたいですか?
そうですね。『アンパンマン』は100年続くと勝手に思っていて。でもわたしたち声優は、100年は生きられないから、いつか誰かに交代しなければならないときがくると思いますけど。でも、そんなことを気にせずに長く続けたいですね(笑)。がんばります!
――最後に、50年以上の芸能生活の中で、戸田さんにとって舞台はどんな場なのでしょうか?
わたしをいちばん表現できる場所だと、劇団にいた時代から思っています。もちろんドラマも映画も楽しいんですけれども、舞台という場がわたしの性に合っていて、大きな土台というか支えになっています。舞台をひとつひとつやっていくごとに、自信を持ったり失くしたり……そういう場所になっているんですね。
戸田恵子さんのインタビューは、月刊誌『家の光』2024年4月号にも掲載されます。
http://www.ienohikari.net/press/hikari/yokoku/
公演情報
ミュージカル『20世紀号に乗って』
脚本・作詞:アドルフ・グリーン/ベティ・カムデン
作曲:サイ・コールマン
原作:ベン・ヘクト/チャールズ・マッカーサー/ブルース・ミルホランド
演出・振付:クリス・ベイリー
演出補・共同振付:ベス・クランドール
出演:増田貴久 珠城りょう 小野田龍之介 上川一哉 渡辺大輔 戸田恵子 ほか
【東京公演】3月12日(火)~31日(日) 東急シアターオーブ
【大阪公演】4月5日(金)~10日(水) オリックス劇場
【画像を見る】立ち振る舞いが美しい!戸田恵子さん
――ミュージカル『20世紀号に乗って』は、ご自身も大好きだというブロードウェイが舞台の物語。演じられる役柄や本作の魅力について教えていただけますでしょうか?
1930年代初頭のアメリカで、ブロードウェイの元花形プロデューサー兼演出家が再起を目指す物語です。このミュージカルは、大勢で歌い踊る壮大なナンバーの数々と、煌びやかな衣装やセットに彩られた豪華な舞台が魅力だと思います。わたしの亡くなった母もこういう作品が大好きだったんですけど、きれいで華やかな古きよき時代のグランドミュージカルですね。わたしは主人公のスポンサーとして名乗りを上げる、元気のいい大金持ちの製薬会社会長レティシア・プリムローズを演じます。
――主演の増田貴久さんとは、お親しいそうですね。
20年くらい前に連ドラでご一緒したのがきっかけで、たまにお食事に行ったり、彼の舞台を観に行ったり…。舞台は「いつか一緒にやりたいね」という話をしたことはありました。わたしからすると、まっすーはいつまでも子どものようなイメージなんですけど、久しぶりに会ったらずいぶん大人になったんだなと(笑)。すごく真面目で昔から歌は上手でしたし、より実力をつけてきた彼がこの作品をやることはとても楽しみです。
――演出・振付のクリス・ベイリーさんの印象は?
1月にブロードウェイで、クリスさんが振付を担当したミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を観てきたのですが、本当に素晴らしくて。気鋭の彼が、古きよき時代のグランドミュージカル『20世紀号に乗って』を、どのような作品にしてくださるのか期待が膨らんでいます。
ずっといい気分にさせてもらえる
――日本人演出家と海外の演出家の違いは、どんなところに感じますか?
わたしはそんなに海外の方とはお仕事をしていないのですが、経験上でいうとハッピーな感じの稽古場が多かったですね。お芝居に関して自身で苦しむことはあっても、稽古場で誰かが苦しんでいるようなことはなくて、ずっといい気分にさせてもらえるというか。そういった感じが、今までは多かったです。
――ブロードウェイでの観劇がお好きで、年に1~2回ニューヨークを訪れるとのことですが、ニューヨークではどんな過ごし方をされるのですか?また、必ず食べるものなどありましたら教えてください。
一週間くらいの滞在で、10本くらいの舞台を観るので、ほとんど毎日ブロードウェイとホテルの往復(笑)。だから食事は行きつけのカフェで好きなお惣菜を買って、ホテルで食べることが圧倒的に多いんです。インスタントのご飯と韓国のりと梅干し、それとお湯を沸かすポットを持っていくこともありますよ。それが一番おいしかったりしてね(笑)。人と約束したときは、最近だとニューヨークで増えているギリシャ料理のレストランに行ったりします。
――日本では、元気になりたいときに食べるものはありますか?
滋養強壮にもいいし、きのこ鍋は大好きで定期的に食べます。あとは、すっぽん鍋とか焼きフグとか。友達と外食するときは、高たんぱく低カロリーのものをチョイスするようにしています。
――ポジティブなイメージの強い戸田さんですが、仕事でもプライベートでも、落ち込んだときはどのように立ち直られるのですか?
役柄もあって、すごくポジティブに見られているかもしれないですが、超ネガティブなんですよ。もう毎日のように落ち込んで、なんでこんなにできないんだろうって思っているんですね。それがず~っと続いてきているから、特になにか対処するっていうこともなく、そんな人生だなって(笑)。「今日は最高だ!」なんて日のほうが圧倒的に少ないですからね。本当に落ち込んだときは、もう開き直ってしまいます。
いつか交代する…そんなこと気にせずがんばります!
――アンパンマンの声優として35年が経ちました。舞台にテレビに常に活躍されていますが、今後の目標や夢、歩んでいきたい道などについて教えてください。
いつか体力がなくなって、やる気はあってもできなくなるときは来ると思うんですね。そういう時期が来たら、ボランティアでやらせていただいてる、ダウン症の子どもたちのエンターテインメント・スクールのサポートと、『キネコ国際映画祭』(子ども向けの映画を集めた映画祭)のことにもう少し時間を使えるかなと。それは淡い夢としてあるんですけど。今はまだ、仕事をいただけるのであれば、できるかぎり頑張りたいですね。新しいことにも挑戦していきます。
――アンパンマンの声優は、生涯続けたいですか?
そうですね。『アンパンマン』は100年続くと勝手に思っていて。でもわたしたち声優は、100年は生きられないから、いつか誰かに交代しなければならないときがくると思いますけど。でも、そんなことを気にせずに長く続けたいですね(笑)。がんばります!
――最後に、50年以上の芸能生活の中で、戸田さんにとって舞台はどんな場なのでしょうか?
わたしをいちばん表現できる場所だと、劇団にいた時代から思っています。もちろんドラマも映画も楽しいんですけれども、舞台という場がわたしの性に合っていて、大きな土台というか支えになっています。舞台をひとつひとつやっていくごとに、自信を持ったり失くしたり……そういう場所になっているんですね。
戸田恵子さんのインタビューは、月刊誌『家の光』2024年4月号にも掲載されます。
http://www.ienohikari.net/press/hikari/yokoku/
公演情報
ミュージカル『20世紀号に乗って』
脚本・作詞:アドルフ・グリーン/ベティ・カムデン
作曲:サイ・コールマン
原作:ベン・ヘクト/チャールズ・マッカーサー/ブルース・ミルホランド
演出・振付:クリス・ベイリー
演出補・共同振付:ベス・クランドール
出演:増田貴久 珠城りょう 小野田龍之介 上川一哉 渡辺大輔 戸田恵子 ほか
【東京公演】3月12日(火)~31日(日) 東急シアターオーブ
【大阪公演】4月5日(金)~10日(水) オリックス劇場