青木あすなろ建設の職場環境作りと今後の展望
2月26日放送の「L is B presents 現場DX研究所」は、青木あすなろ建設株式会社の土木技術本部環境リニューアル事業部水陸無人化グループグループリーダーの飯塚尚史さんと管理本部人財育成部課長の木下博貴さんをお迎えし、働き方の取り組みや今後目指していることについてお話いただいた。
松井佐祐里アナ「働き方という点で取り組んでいることは何ですか?」
青木あすなろ建設 管理本部人財育成部課長・木下博貴氏「ライフスタイルの変化に柔軟に対応できる職場環境作りに取り組んでおります」
L is B代表・横井太輔氏「詳しく教えてください」
木下「10年ぐらい前から新卒の女性技術者の採用を本格的に開始しています。2023年度は新入社員のうち、女性の比率が33%と近年は高い割合となっています。また全国の土木建築の現場で働く女性の技術者も年々増えてきてまして、彼女たちの意見を取り入れて、作業服のマイナーチェンジ、女性用トイレ、更衣室の設置など、女性が働きやすいように職場環境の整備を進めています。女性社員に限らずですが、様々な年代の中途採用、外国人の採用を増やすこと、男性社員の育休の取得を推進するなど社員の働くことへの考え方の変化に対応しつつ、ダイバーシティの実現に向けてより一層取り組みを進めていきたいと思っています」
松井「子育て支援は、どんなことをされているんですか?」
木下「育児に関する相談窓口”を人事部に設置し、制度そのものに関する問合せ対応や、円滑な育児休業取得へのアドバイスなどをおこなっています。ある社員のエピソードなんですけど、育休を取得して復帰した女性の社員で、お子さんが風邪をひいて、結構休みが続いてた時、上司に“すみません、ちょっと今日も子供が”言ったら“いいよいいよ、大丈夫よ、仕事休んでくれて大丈夫だよ”って言ってくれてですね、その後、“子供育てて大変だと思うから、たまには自分自身のために自分のために休みを取ったら”って言ったみたいです。それを私聞いたときにそんなこと言える人いるんだと思いました」
松井「子供のことも考えてくれてるのももちろん嬉しいですけど、私個人としても見てくれてる会社なんだなっていうのは、すごくいい環境だなと思います」
横井「今後目指していることは何ですか?」
青木あすなろ建設 土木技術本部環境リニューアル事業部水陸無人化グループグループリーダー・飯塚尚史氏「建設を通じて持続可能な社会の構築を目指すことです。建築では、昨年度の国土交通省“BIM加速事業”の一環として、2現場でBIMの取り組みを実践・継続しています。具体的には、協力会社へのBIM教育、配筋納まりの検討、コンクリートボリューム算出、干渉チェック、XR体験会、などを展開しています。土木では、ドローンを使った構造物やトンネルの維持管理や調査の技術、生成AIを使った業務の効率化、水中施工ロボットや海水温の上昇に適応できる様な地球温暖化に伴う環境変化に対応した技術への挑戦をしていこうと思います」
横井「2025年の大阪万博に出展するそうですが、これはどんな内容を予定していますか?」
飯塚「水陸両用ブルドーザは、30年前のディーゼルエンジンで動き、熟練オペレータが長年の経験を基に遠隔操作しています。今後、電動化、カーボンニュートラル、自動制御・ICT、超遠隔操作をキーワードに次世代の水ブル、バッテリー式の「水中施工ロボット」をコマツと共同で進めています。そしてこの「水中施工ロボット」で、自然災害が激甚化・頻発化する、海に囲まれた日本から、“未来の水中工事”と題し、大阪・関西万博にコマツと共同で出展します」