リバプールの遠藤航とチェルシーのモイセス・カイセド【写真:ロイター】

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リーグカップ決勝で圧巻の存在感、相手MFカイセドとの比較で英賛辞

 イングランド1部リバプールの日本代表MF遠藤航は現地時間2月25日に行われたリーグカップ決勝のチェルシー戦に先発フル出場。

 延長も含めた120分間を走り抜き、1-0の勝利に貢献した。昨夏にリバプールの補強ターゲットとなっていたエクアドル代表MFモイセス・カイセドのマッチアップにも完勝で、現地メディアもそのパフォーマンスを称賛している。

 リバプールはウェンブリーでチェルシーとの死闘を制して今季初タイトルを獲得した。0-0で迎えた延長後半13分、コーナーキックからキャプテンのDFフィルジル・ファン・ダイクがヘディングシュートで決勝点を奪った。

 遠藤は4-3-3のアンカーとしてフル出場。試合後には松葉杖をついて歩く姿が目撃されており負傷が心配されるが、120分間をハイパフォーマンスで戦い抜き、勝利の立役者の1人となった。

 英地元紙「リバプール・エコー」は「遠藤はカイセドの後悔を消し去った」とこの試合内容について報じている。カイセドは昨夏にリバプールが獲得を狙っていた注目株だったが、英国史上最高額となる1億1500万ポンド(約219億円)でチェルシーへ移籍していた。争奪戦に敗れたリバプールは移籍市場最終日に代役として遠藤を獲得。当時、イングランドではあまり知られた存在ではなかった遠藤の獲得を疑問視する声も上がっていたが、今ではチームの不動のレギュラーの1人で、この試合でもカイセドを上回る存在感を示した。

「リバプールで遠藤よりも多くのタックルを記録した選手は1人もおらず、より多くのクリアをしたのもフィルジル・ファン・ダイクとジョー・ゴメスのみだ。前半のニコラス・ジャクソンへのブロックは、ほぼ確実なゴールを防いだ。リバプールに残っていたカイセドへの後悔は今やもう消え去った」

 今季がラストイヤーとなるユルゲン・クロップ監督から絶大な信頼を寄せられる遠藤。プレミアリーグ、FAカップ、UEFAヨーロッパリーグと合わせた4冠の可能性を残すチームに必要不可欠な存在と言って決して過言ではないだろう。(FOOTBALL ZONE編集部)