川崎の大南拓磨【写真:Getty Images】

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山東泰山とのACLベスト16第2戦を2-4で落とし敗退が決定

 川崎フロンターレは2月20日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のラウンド16第2戦で、中国の山東泰山に2-4で敗れた。

 第1戦を3-2で勝利していたものの、2試合合計スコアを5-6とされ、ベスト8進出は果たせなかった。失点に絡んだDF大南拓磨は試合後「俺がゲームを崩した」とうなだれた。

 山東泰山のチェ・ガンヒ監督は「攻撃も重要だったが、まずは先制点を取られないことを意識していた」と語ったように、この試合では先制点が大きな意味を持った。仮に川崎が先制できていれば、初戦を制していただけに心理面でも大きなアドバンテージになったはずだ。

 そんななか前半8分、GKチョン・ソンリョンからパスを受けた大南が相手をかわそうとしたが、ボールをひっかけられてしまうと、折り返しをFWクリサンに押し込まれて先制ゴールを決められてしまった。

 大南は「俺がゲームを崩したなっていう感覚でいますし、もっとシンプルにやって良かった。僕に責任があるなと、すごく感じています」と唇を噛んだ。失点後には「一旦、そこは忘れるようにしたし、落ち込むことはなかった」と、その後のプレーに影響が出ないようにしていたという。

 先制点を許した川崎は一度もリードを奪えないまま、1点リードされて迎えた後半アディショナルタイム7分、4失点目を喫して敗戦。試合終盤には高い位置でボールを奪うなど、最後までチームの闘志を掻き立てるようなプレーも見せていた大南だったが、「うしろのポジションの選手がやってはいけないようなプレーをしてしまった。全体を見ても、そこでやっぱりプランは崩れていますし、改善とか、それ以前の問題」と、早い時間帯での失点に直結した自身のミスを悔やんだ。(河合 拓 / Taku Kawai)