農業機械を幅広く手がけるジョン・ディアの農業用トラクターを独自にカスタマイズしたという農業系YouTuberのカール・ドッジ氏が、どんな部品を付けて具体的に何ができるようになったのかについて解説しました。

Why does this tractor cab look like a space ship? - YouTube

ドッジ氏のトラクターにはとにかくたくさんのディスプレイが付いていて、色んな数字やカーナビのような画面が表示されていることがわかります。



まず、右方に取り付けられたこのメーターは「クリーンスイープコントローラー」というもの。



空気圧で耕運機の「爪」の部分を上げたり下げたりする装置です。



爪はこんな感じになっています。



この黒い装置は種を植える「プランター」を展開するためのもの。



プランターは通常時は折りたたまれています。



装置をいじることで腕のようにまっすぐ伸びていきます。



次が「レイブンコントローラー」と呼ばれる装置。



窒素肥料を適切に排出するためのものです。



「RATE(レート)」が「15.0」となっていますが、これは1エーカー当たり15ガロンの肥料を排出する設定。



表示を切り替えるとトラクターの対地速度も表示されます。以下の表記は時速5マイル(時速約8km)。こうした情報が肥料の排出量を計算する流量計に送られ、適切に肥料がまかれます。



これがメインのコントローラー。



トラクターのライトの制御などに利用できます。



その他、プランターアームや窒素肥料を送り出す機械を動かす油圧計の調整も可能。



こうしたディスプレイ群を稼働させるには当然電力が必要で、その電力を一括で管理するディスプレイもまた存在しています。このデバイスは消費電力を記録して表示するほか、後で記録をダウンロードすることもできるそうです。



冒頭で見えたカーナビのようなディスプレイがこれ。トラクターが農地のどこを通るのかを表示するもので、トラクターの自動運転機能を管理する画面としても使われます。この情報はジョン・ディアのアプリにも送信され、今トラクターがどこを走っているのかが一目でわかります。



これはiPad。



FieldView Cabというアプリを実行しており、自動でまかれる種がどんな間隔で排出されたのか、どこで多くまかれ、どこで詰まったのかなどがわかるようになっています。



ドッジ氏が紹介した部品の一部は農機具販売店のPrecision Plantingから購入可能です。