【巨人】宮崎居残り組 巻き返しが期待される選手たち ”ポスト坂本”、ベテラン捕手の存在とは

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小林は昨季21試合の出場にとどまった(C)CoCoKARAnext

 巨人は2月14日に16日から沖縄・那覇で始まる二次キャンプメンバーを発表した。

 投手23人、捕手3人、内野手8人、外野手6人の編成からなり、いよいよオープン戦も始まり、戦力のふるい落としの本格化がスタートしそうだ。

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 1軍キャンプスタートが話題となったルーキーたちも、左ひじの炎症を起こし、故障班に合流となったドラフト2位左腕・森田駿哉(Honda鈴鹿・26)以外は全員、そのまま那覇キャンプへ。今後は実戦の結果を踏まえて、いよいよ目指す開幕一軍へ向けて、し烈な争いが始まる。

 また一方では宮崎に居残り組となった選手たちにもひそかに注目が高まっている。当初は1軍キャンプスタートとなった中山礼都は那覇移動直前となる14日に2軍合流となった。

 11日の紅白戦では守備でエラーもあり、指揮官からは守備強化の課題を伝えられたとされる。今季坂本勇人にかわって遊撃を守ることになったのはプロ2年目の門脇誠だが、門脇が台頭する前に「ポスト坂本」として有力視されていたのは中山だった。2022シーズン、坂本が故障離脱の際に、遊撃として最も多く先発出場を果たし、首脳陣からも高い期待を寄せられていたことは知られている。

 しかし、迎えた2023シーズンでは「ストロング」の異名を持つ門脇が開幕一軍をもぎ取ると抜群の守備力、打撃でも対応力を見せ、チームの長い課題であった坂本のコンバートを遂行した。

 ただ今回宮崎居残りとなった中山にも、開幕1軍メンバー入りを含め、アピールの機会は残されている。安定した力を持つ内野布陣といわれるが、故障など誰かが欠けたときには実力のあるバックアップメンバーも必要とあって、中山には守備強化、打撃でもしっかり力を蓄えることが求められそうだ。

 また居残り組となったベテラン勢の中では小林誠司も注目となる。今春のキャンプ、2軍スタートとなった際には指揮官は自らで判断して調整できるとベテラン捕手に信頼を寄せていた。一方、1軍キャンプスタートとなった若手の山瀬慎之助は座り投げで2塁へストライク送球を行い、強肩を披露するなど、自身の強みをアピールしている。

 今季のチームの正捕手争いといえば、昨季16本塁打含めキャリアハイの成績を残した大城卓三が昨季に引き続き主戦捕手が濃厚、2番手としては岸田行倫が存在感を見せており、「第3の捕手」争いとして、高卒5年目シーズンを迎える山瀬が追いかける図式となっている。

 そんな中で今後、宮崎で調整を続ける小林がどのようにシーズンに向け存在感を示していくかも注目となる。投手、野手に関わらず細かい気配りで知られ、1軍ベンチには欠かせない存在という声もありながら、課題は昨年も打率・125と低迷した打撃にあることは明白。昨季は21試合に出場と年々出場機会を減らしているとあって、今一度、特に課題の打撃に関して奮起が求められている。

 ほかにも宮崎組ではベテランの梶谷隆幸も腕をぶす。ここから開幕1軍までの道をいかに過ごすかが今季戦う上でも非常に重要になってくる。宮崎キャンプ組の調整にも熱視線が向けられそうだ。

【沖縄那覇メンバー】
(投手)
西舘勇陽、菅野智之、山崎伊織、戸郷翔征、高橋礼、グリフィン、近藤大亮、赤星優志、ケラー、馬場皐輔、中川皓太、畠世周、又木鉄平、田中千晴、バルドナード、船迫大雅、泉圭輔、メンデス、堀田賢慎、松井颯、菊地大稀、京本眞、ルシアーノ

(捕手)3人
大城卓三、岸田行倫、山瀬慎之助

(内野手)8人
湯浅大、吉川尚輝、門脇誠、坂本勇人、岡本和真、泉口友汰、秋広優人、中田歩夢

(外野手)6人
長野久義、丸佳浩、萩尾匡也、佐々木俊輔、オコエ瑠偉、松原聖弥

[文/構成:ココカラネクスト編集部]