とにかく渋滞する国道1号「保土ヶ谷橋」交差点。今どこまで進んだ?

横浜市内の渋滞ポイント


渋滞する国道1号の保土ヶ谷橋交差点(画像:横浜市)。

 横浜市内の国道1号の中でも、悪名高い渋滞ポイント「保土ヶ谷橋交差点」。ポキっと折れている線形や、環状1号からの合流で容量オーバーとなることで、慢性的な渋滞が発生しています。

 この交差点を、渋滞が起きにくいように改良する事業が、2009年から行われています。すでに15年が経過していますが、どこまで進んだのでしょうか。

 改良事業の具体的な内容ですが、まず交差点部で「く」の字に折れ曲がった国道1号を、内側に移設してゆるやかなカーブにします。「Y字」になっているのを、国道1号が直進する「T字」にするということです。さらに、戸塚側で「南行き1車線+北行き2車線」を「南行き2車線+北行き3車線」に拡幅。パンク状態になっている道路容量を拡張します。

 西隣の狩場工区は、2009年7月に拡幅済み。2車線+3車線となったことで、渋滞は緩和されています。

 さて気になるのが、保土ヶ谷橋の改良はいつになったら完成するのかということ。横浜市の公表では、2023年3月末時点で、事業進捗率が18%。なかでも用地取得率が8%にとどまっているため、まずはこれが順調に進む必要があります。市の公表によると、現時点で契約済みの工事は何もありません。

 もうひとつ、この工区の難所が、保土ヶ谷橋交差点が文字どおり「川の上にある」ということです。単に更地にして路床路盤を敷くだけでなく、今井川に架かる新たな橋と護岸の工事をする必要があるのです。

 市は、この護岸工事などを含めた架け替え準備が、2023年度内に「完了」するとしています。順調に行けば、新年度中には新ルート部の橋梁工事(橋台の建設など)が始まっていく可能性があります。工事が始まる前には、あらためて住民説明会が開かれることとなっています。