能登半島地震 “奇跡の救出”NPO医師ら活動報告 神石高原町
能登半島地震の被災地で地震発生から124時間後の「奇跡の救出」に立ち会った医師らが活動を報告しました。
先月6日、石川県珠洲市で生存の壁といわれる72時間を大きく超えた発災から124時間後に90代の女性が救出されました。
神石高原町の入江町長に被災地での活動を報告したのはいわゆる「奇跡の救出」に関わった稲葉基高医師らです。
ピースウィンズ・ジャパン 稲葉基高医師「たくさんの点滴とそれから適切な薬剤の投与が(クラッシュ症候群)予防に重要なのは分かってますから、そういうことを現場でやって124時間ぶりの救助の方はなんとか救助することができた」
稲葉医師らは先月1日午後7時ごろ広島を出発し、2日朝に活動を開始しました。甚大な被害を受けた珠洲市を拠点として医療支援や支援体制の構築などに取り組んだということです。
ピースウィンズ・ジャパン稲葉基高医師「医療だけでは人は救えないし、医療だけでは災害関連死は予防できないと思ってまして、水とか寝る場所とかきちんと整えていく、そういうことに医師の目線からできることをやっていく。できることは際限なくあるので」
このNPO法人は今後も仮設住宅に電化製品を設置するなど現地での活動を続けていくということです。