1月19日放送のライオンズエクスプレスでは、ENEOSからドラフト7位でライオンズに入団した糸川亮太投手にインタビューした模様を放送した。ドラフト指名された要因と話すシンカーについて、ENEOSの大久保秀昭監督からの教えについて、そして今シーズンの目標を訊いた。

――指名された理由はどこにあると考えている?
糸川「まず1つは負けん気の強さ、気持ちの強さ。2つ目はシンカーという特殊球を投げること。人が投げないボールを投げているところを評価していただいたんじゃないかなと思っています」

――昨年の3月にENEOSのオープン戦を視察に来た潮崎哲也編成ディレクターからシンカーの直接指導を受けた?
糸川「はい、受けました」

――糸川投手からお願いした?
糸川「ENEOSの大久保(秀昭)監督から教えてもらうように言われて、是非お願いしますと。監督を通じてお願いして、オープン戦の後に教わりました」

――どのような指導を受けた?
糸川「まずは握り。そこからリリースの仕方を学びました」

――現役時代の潮崎さんのシンカーの握りは中指と薬指でボールをしっかりと挟むものでしたが、同じだった?
糸川「そうですね。見た目は違いますけど、元々自分も同じ握りをしていた。やっていたことは似ていたので、そこはすんなり受け入れられました」

――潮崎さんのシンカーと変わっている部分はどこか?
糸川「リリースの仕方が潮崎さんは明確になっていた。自分は感覚的な部分が多くて、落ちる日と落ちない日の波があった。潮崎さんに教えてもらったことで軸ができたので、調子が悪い時に立ち返って修正するようになりました」

――差し支えなければ明確になった部分、教えていただけますか?
糸川「企業秘密です(笑)。もっと活躍したら言います」

――指導のおかげでシンカーは大きく変わった?
糸川「全然変わりました。一番はバッターの反応。バッターが『なんだ今の』とびっくりするような空振りや見逃しも増えて、違いを感じましたね」

――変化量が大きくなった?
糸川「大きくなりました。大きくなったし、強さも上がりました」

――強さというのは?
糸川「ふわっと落ちるのではなくて、ぎゅっと落ちる感じです。強く曲がるようになったとキャッチャーに言ってもらいました」

――ドラフトにかかる上ではかなり大きかった?
糸川「大きかったですね。それも大久保監督がいなければ繋がらなかったことですし、いろんな人の縁と運もあったなと思っています」

――大久保監督には相当鍛えられた?
糸川「いっぱい教えてもらいました」

――若獅子寮に入寮する際に大久保監督が書いた本を持ち込んだのもそれが理由?
糸川「あの本に監督が大事にしていることが書いてあるので、学んだことを忘れないようにという気持ちですね」

――その本の中で一番心に残っていることは?
糸川「『練習でできないことは試合でできない』ですね。これは常に監督が言っていることなので、大切にしています」

――「監督の顔を見ると気持ちが引き締まるし下手なことはできないから持ち込んだ」とも話されていました。本の表紙を正面にして飾っている?
糸川「机の上に正面で置いています」

――毎日拝んでいる?
糸川「一日の振り返りを机の上でしているので、その時にも見えます。目立つ位置ですね」

――話しかけたりもする?
糸川「それは流石にしないです(笑)」

――今シーズン最後にはどんな投手になっていたい?
糸川「今はドラフト7位であまり注目されていないが、今シーズンが終わった時に7位で獲れたのが大きかったと言ってもらえるような投手になりたいです」

※インタビュアー:文化放送・斉藤一美アナウンサー