大物国会議員の収入の半分強は政治資金パーティー
連日報道されている政治とカネの問題。1月30日の「くにまる食堂(文化放送)」では、慶應義塾大学大学院教授の岸博幸さんに何故、国会議員は政治資金規正法の改正を嫌がるのか伺った。
岸「政治家個人に入る収入って自分が所属する党からくるお金であるとか、企業献金であるとか、政治資金パーティーとか色々ありますよね。ある国会議員の収入を分析してみたらですね、それなりの大物国会議員さんの収入の半分強は政治資金パーティーだったんです」
邦丸「半分!?はぁ~~~」
岸「これが何を意味するかっていうと、政治資金規正法を改正されて大事な自分の収入の半分強である政治資金パーティーが厳しくなるのはイヤな面があるんだろうなと思うんですよね」
邦丸「ホテルに勤めてる友達に聞いてみると、議員の出すお金って確実に減ってるんですってね。料理の数はどんどん減ってきて、ビールは1人1本までとか、それくらいの計算でやってくれって。だけれども参加費は変わらない」
岸「かつ、パーティーやってみんな来るわけじゃないから週刊誌で書かれた某前大臣みたいに事実上、人が来てないパーティーやってる人とか、ふざけんな、この野郎って感じですよ」
邦丸「(笑)」
岸「だから早く政治資金規正法の改正をやらなきゃいけないのに結局、去年から今年にかけてずっと派閥の問題とか安倍派の問題ばっかりじゃないですか」
邦丸「本来そこじゃないってことですよね」
岸「派閥の解散でキャーキャー言って『派閥やめます。今度は政策集団です』と、何が違うんだよって感じ。要は派閥の政治資金自体はまだ作れるわけですから、政策集団を作って、政治資金団体にすることはできるわけで…。ほとぼりさめたらまたやるだろうね。だいたい政策集団でピュアに政策の勉強ばっかりする集団なんてありえませんよ。自民党の総理経験者がハッキリ言ってましたけど『派閥の一番大事な機能は互助会である』って。若い国会議員は当選が大変だからお金は出したり選挙で幹部が応援に行く。その代わり若手は上に行きたい幹部を応援する。これが本質だと思うんですよ」
番組では、この他にも岸博幸さんに現在の政治の問題点をしっかり伺っています。