納豆は「血栓予防」「免疫力アップ」にも効果的! 大豆との健康効果の違いを管理栄養士に聞く

写真拡大

納豆のネバネバに含まれている酵素「ナットウキナーゼ」は血液をサラサラにして、血栓をできにくくする効果があります。それだけでなく、納豆は発酵食品であるため、「便秘予防」や「免疫力アップ」の効果もあるとのことです。詳しい理由を管理栄養士の平辻さんに伺いました。

監修管理栄養士:
平辻巴純(管理栄養士)

神戸松蔭女子学院大学卒業。卒業後、管理栄養士として調剤薬局に就職。現在は幅広い層へ健康の認知を広げるため、ライターとして活動中。健康系のメディアでコラムを執筆。「健康的にキレイになりたい」と思っている方のために有益かつ正しい情報を発信している。

編集部

原料の大豆とは含まれている栄養素が違うのでしょうか?

平辻さん

基本的な成分は同じですが、体内での吸収のしやすさに違いがあります。発酵の作用により、大豆よりも栄養が吸収されやすい状態になっています。そのため、納豆は大豆に比べて効率よく栄養素を体内で吸収できます。また、納豆菌の作用により大豆には含まれていない、納豆独自の健康に良い栄養素も含まれていますよ。

編集部

納豆だけに含まれている栄養素とはなんですか?

平辻さん

納豆のネバネバの素「ナットウキナーゼ」という栄養素です。ナットウキナーゼは血栓に直接働きかけ、血栓をできにくくする作用があります。血液をサラサラにし健康的に保ってくれます。ほかにも、納豆独自の栄養素ではありませんが、大豆には「イソフラボン」という栄養素が豊富です。女性ホルモンと似た形をしており、骨粗しょう症予防など、女性にも嬉しい効果が期待できます。

編集部

発酵食品には、ほかにいい成分はありますか?

平辻さん

発酵食品は便秘予防や免疫力アップの効果があるといわれています。発酵食品に含まれる菌は、腸内の善玉菌の数を増やし、腸内環境を整えてくれます。また、腸には免疫細胞の約7割が存在しているといわれています。腸内環境を良くすることが、免疫細胞の活性化と免疫力アップに繋がるといえますね。