1月15日「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」(文化放送)、特集コーナーは「チャリティーの意味を考える」というテーマでお届けした。「令和6年能登半島地震」発生から2週間のこの日、支援に関する言葉の定義や、出演者たちが行なってきた活動などを語り合った。

西川あやの「そもそも『チャリティー』の定義なんですが、『社会的な救済活動そのもの』を意味するということです。世界各地にチャリティー活動や組織があり、途上国の貧困解決や紛争地域の難民救済、障害を持った方や高齢者などに対する社会福祉、災害、事故などの犠牲者や遺族に対する支援活動など。活動そのものをチャリティーと呼ぶそうですね」

田村亮「個人で何か、というより、活動のことを指すんですね」

西川「内容は多岐にわたると。そして『ボランティア』は自発的に社会活動や慈善活動に無償で参加すること。自ら行動すること、活動をともにする仲間と支え合い、協力し合うこと。見返りを求めないこと、より良い社会を目指すこと……。チャリティーもボランティアも、人から言われることではなさそうですね」

田村「『自分から言ったよね?』ということかな」

西川「『寄付』は公のものや事業のために金銭や品物を送ること。コンビニのレジ横にある募金箱も寄付の1つです。『義援金』は災害などの被災者を応援するために送られる金銭のこと。自治体などを通して被災者に直接配布される。これに対して寄付は被災地などで支援活動を行う団体に金銭を送ることのようです」

今回の能登地震でも、お笑いコンビのサンドウィッチマンがトイレトレーラーを、田中将大投手がマットレスを寄贈するなど著名人も支援を行なっている。また、チャリティーイベントを開いて売上金を寄付する、という事例も多い。

西川「お二人はどんなチャリティーイベントに参加されてきましたか?」

田村「ランニングイベントで支援する、というのがあったんですけど、吉本から『こういうのがある』と言われたので、自分から手を挙げて、ということはできていないかもしれないです。東日本大震災のときは、もともと今田耕司さんや鈴木おさむさんたちが下北沢で舞台やろうとしていて、中止になった。その会場をどうするかとなったとき、チャリティーイベントを開いた。チャリティーオークションでは自分たちが持ってきものを買ってもらって、お金を全部(寄付)ということだったと思います。僕は電動自転車を出しました」

山内マリコ「私は東日本大震災のとき、まだ作家として本を出すには至っていなくて。新人賞をとっただけで、作家のタマゴみたいな状態だったんですけど、同じ賞を受賞している先輩の豊島ミホさんが中心になって『何かしようよ』と。自分たちは作家だから、それぞれが短編を1作書き下ろして、10人ぐらいのメンバーに声をかけて、当時まだ出始めだった電子書籍で、みんなのアンソロジーを売って(売上を)寄付しようという動きがあって」

田村「うん」

山内「そのチャリティーの書籍が『文芸あねもね』というんです。そのあと新潮文庫に入って、著者印税分はすべて寄付することに。さらに声優の田中敦子さん、井上喜久子さんが中心になって、収録されている短編を声優さんが読み上げる朗読CDを作られたんです。それをイベントでお二人が売って、その収益金を寄付するという形で。作家ってタレントさんと違って直接的にお金を集めるのが難しいというか」

西川「何かがないとできないですもんね」

山内「豊島さんの呼びかけでコンテンツを生み出すことはできて、声優のお二人が『声を吹き込むことはできるから』ということで少しずつ広まっていった。文化放送にも協力してもらって、スタジオを借りて収録して、継続的に支援活動はしていた、という。そこに乗らせていただいた、という感じですね」