カスタムカーの祭典「東京オートサロン2024」ではホイールの出品も多数。あるメーカーに聞くと、とある創作物の影響で、復刻ホイールの人気が高まっているようです。

え…『頭文字D』じゃなくて!?

 2024年1月12日から14日まで幕張メッセで開催中の「東京オートサロン2024」は、カスタムカーの祭典だけあって、ホイールの出品も多数。日本で最初の社外製ホイールを製造したWeds(ウェッズ)もブースを出しています。


Wedsの歴代ホイール(乗りものニュース編集部撮影)。

 2023年7月にバイクメーカーの「ヨシムラ」とロードレースのスポンサー契約を結び、コラボレーションホイールを会場で発表して話題を集めていた同社ですが、創立60周年を記念した歴代ホイールの特設コーナーも盛り上がっていました。

 同社の担当者によると、ここ数年、同社では復刻ホイールの需要が高まっているとのことで、「1980年代、90年代に流行ったホイールを装着して、当時乗っていた人がクラシックカーレースで走らせたいというもの多いです」と話します。

 当時を知る人だけではなく、20〜30代のドライバーへの需要も高まっているとか。自身と同世代のクルマに乗る「ネオクラシックカーブーム」が、復刻ホイールの需要増にも影響してるそうですが、そこにはとある作品が重要な役割を果たしているそうです。

「今の若い人たちは『ワイルド・スピード』シリーズを見て、そこで走っているクルマがカッコイイと、その時代のクルマとホイールを買っている人が多いですね」(Weds担当者)。

 ひと昔前まで、1980〜90年代のクルマに興味を持つきっかけと言えばマンガ『頭文字D』が定番でしたが、「昔はとにかく『頭文字D』から入った人が多かった印象がありますが、今ではすっかり聞かないですね。『ワイルド・スピード』の方が圧倒的に多いです」とのことです。