【日本ハム】V奪回への道 し烈な遊撃争い 当落線上の選手とは

写真拡大 (全2枚)

打撃も評価されている奈良間(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 2年連続リーグ最下位から巻き返しを図る日本ハムが積極的な補強に取り組んでいる。

 FA権を取得した左腕エース・加藤貴之投手に4年の大型契約で引き留めに成功すると、オリックスからFA権を行使した山粼福也投手を、複数球団との争奪戦を制し、獲得した。

【関連記事】【日本ハム】V奪回への道 注目集める「センター争い」当落線上の選手とは

 さらには、投打ともに助っ人外国人選手の獲得も続々発表されており、来季へ懸ける姿勢がひしひしと伝わってきている。

 戦力が整ってきた一方で気になるのは、レギュラー争いだ。各ポジションし烈な争いが繰り広げられることが予想されるが、今回はショートのポジションについてみていきたい。

 2023年シーズン、最も多い72試合でスタメン出場を果たしたのが、上川畑大悟内野手だ。2年目の昨季は遊撃手として開幕スタメンを勝ち取ったものの、打撃不振でシーズン中にはファーム落ちも経験するなど、苦しいシーズンとなった。ルーキーイヤーは打率・291を記録したものの、2年目は打率・212と成績を落とした。

 堅実なグラブ捌きと強肩など、元々守備には定評があったものの、本拠地となったエスコンフィールドの天然芝に苦しめられることも多く、ショートのレギュラー定着には、守備力アップに加え、打撃の向上が求められそうだ。

 さらに、レギュラー奪取へ奮起が期待されるのは、中島卓也内野手にもある。

 生え抜きとしてプロ16年目を迎えるベテランは、2023年シーズン、一軍出場はわずか17試合にとどまった。守備力には定評があるだけに再び巻き返せるか。

 また遊撃争いで注目は奈良間大己内野手にもある。ルーキーイヤーの昨年は65試合に出場、初安打をホームランで記録するなど、思い切りの良さも話題を集めた。遊撃、二塁を守り、打率・243、2本塁打、15打点。自身も二遊間でレギュラー獲得を目指すとする中、プロ2年目で定位置をつかめるか。

 チーム失策「94」はリーグワースト。天然芝のエスコンフィールドへの対応力がレギュラー定着、V奪回に向け必要なピースとなるのは間違いない。ベテラン、若手がしのぎをけずる大事な遊撃ポジション争いで勝者は現れるか。今後も注目となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]