ヤクルト・村上宗隆 目指すメジャー挑戦に立ちはだかる壁とは

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守備も課題とされる(C)CoCoKARAnext

 ヤクルト・村上宗隆選手が12月12日、契約更改交渉に臨み、現状維持の6億円プラス出来高(年俸は推定)でサインした。

 今季は春先のWBCで侍ジャパンの一員として勝負強い打撃を見せたが、シーズンに入ってからは苦しんだ。

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 特に開幕当初は不調に苦しみ、チームにも故障者が続出する中、4番として孤軍奮闘する日々が続いた。今季は140試合に出場し、打率・256、31本塁打、84打点をマーク。本塁打はシーズン中盤から追い上げもあり、リーグ2位とさすがの成績を残したが、すべての面で三冠王を達成した昨年より数字を落とした。

 4番がふるわなければ、チームも勝てない。2年連続リーグ覇者から5位に低迷したとあって、巻き返しは必須とされる。

 一方、従来からメジャー志向を持つ村上の「海を渡る日」も注目されている。メジャーでは大谷翔平のドジャースとの10年契約が話題を独占する中、日本が誇るスラッガーの去就にも注目が高まる。

 順当にいけば現在結ぶ3年契約が終了する25年オフにポスティングでのメジャー移籍を目指すとされる中、球団、ファンにしっかりと認められるためにも乗り越えないといけないハードルもあるようだ。

 まずは4番として、チームを再び勝たせるパファーマンスが求められる。昨年は打率・318、56本塁打、134打点と圧巻の成績を残し、令和初の三冠王に輝いた。特に得点力不足に悩まされたチームにおいては、勝負強い打撃が必要とされそうだ。

 さらに改善が必要なのは守備面にもありそうだ。今季は三塁手として両リーグ最多の「22」失策を記録。これまでも守備難は指摘されてきたが、好調な打撃の陰に隠れ、そこまでクローズアップされることは少なかった。ただ特に今年は粗さが目立ったとあって、メジャー挑戦を視野に入れるにも、守備面強化は欠かせないポイントとなる。

 令和の三冠王は再び輝きを取り戻せるか。来季が大事な年となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]