オイシックス新潟入りの元阪神・高山俊 橋上監督も復帰を“後押し”「NPB一軍の戦力になる可能性は十分にある」

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橋上監督も期待を寄せる高山。オイシックスで再起を図る(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 今オフもNPBは選手のトレードやFAなど、様々なケースでの移籍の話題が伝えられ、ファンの関心を惹いている。その中には、戦力外通告を受け新たな球団と契約を結ぶ選手も含まれる。

 今季、38年ぶりに日本一を達成した阪神から戦力外となった高山俊もその中の1人だ。11月に行われたトライアウトを経て、来季からファームのイースタンリーグ参加が正式決定した、オイシックス新潟アルビレックスBC入団が報じられ、大きな話題となった。

 ルーキー時の2016年には新人王にも輝くなど、打撃力の高さを評価されながらも、8シーズンで戦力外となり、新たにファームリーグでの戦いを選ぶことに。現在30歳、まだまだプロ野球選手として活躍も望める年齢であるだけに、来シーズン、各球団関係者からの注目を集めることは間違いないだろう。

 そして、高山の新天地となる、オイシックス新潟アルビレックスBCを率いる橋上秀樹監督による期待の声も伝えられている。YouTubeチャンネル『橋上秀樹アナライズTV』が12月7日に更新され、高山をはじめ、新戦力としてチームに加入する元NPB選手への思いを語った。

 同球団は今オフ、現在まで6名のNPB経験者の加入が発表されている。今回の動画で橋上監督は来季の戦いに向け「いい試合、勝つことが前提になります。元NPBの選手が来てくれることでチーム全体のレベルが上がることは間違いないですよね」とコメント。元NPBプレーヤーがチーム内に及ぼす影響力への期待を述べている。

 その上で、高山については「トライアウトでも確認したんですけど、年齢も含め、まだまだNPBの一軍の戦力になる可能性は十分にあると感じました。その後押しが出来ればな、と言う思いで話をさせていただき、入団していただくことになりました」と獲得に至った経緯を明かした。

 さらに「怪我などが無ければ、打線の中心を担ってもらわないと困る存在」と主軸としてのイメージを語っている他、「輝きを取り戻すという言い方は正しいかどうか分かりませんが、もう一回、NPBのステージに戻って活躍してくれることを期待したいですね」と話した。

 また、同じく新戦力となる元広島の薮田和樹にも、「(来シーズン)どういう役割がNPBに戻りやすいのかと考えると、起用法はおのずと限定されてくる」として、NPB一軍復帰を見据えた起用となると述べている。

 橋上監督のコメントにもあるように、新たな構成となるファームリーグは、各球団同士で勝敗を競うとともに、選手を送り出すための役割もより重要視されることとなりそうだ。再び、一軍の舞台を目指す元NPBプレーヤーのパフォーマンスには、来季も多くのファンからの熱視線が注がれるだろう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]