【日本ハム】左腕王国が期待される来季、山崎福でも加藤貴でもなくひそかに注目集める新たな「ミスター0」とは

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来季が就任3年目を迎える新庄監督(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 日本ハム投手陣の充実ぶりが話題を呼んでいる。

 今オフはFA権を取得した左腕、加藤貴之投手が球団と4年の大型契約を結び残留。

【動画】9月27日のソフトバンク戦、山崎福也は初の2桁勝利をマークした

 FA戦線の目玉とされたオリックス・山崎福也も6球団競合の末、今後の働き先として日本ハムを選択した。

 ほかにも先発陣では今季4勝をマークした上原健太、先の「アジアプロ野球チャンピオンシップ」で侍ジャパンの一員として存在感を示した根本悠楓など強力な左腕帝国を築こうとしている。チームでは上沢直之がポスティングシステムを利用し、メジャー移籍を目指している。ここまで長くチームを支えてきただけに、その穴も危惧されていたが、この分では心配なさそうだ。

 さらにチームでは救援陣においても左腕の充実ぶりが注目されている。11月29日に契約更改交渉を行い、年俸アップを勝ち取った福田俊は今季、29試合に登板、8月4日のソフトバンク戦(エスコン)でプロ初勝利を挙げるなど1勝0敗、3ホールドをマーク。

 今季は開幕二軍スタートとなったが、6月11日の阪神戦(エスコン)のシーズン初登板から29試合連続無失点を達成するなど、なんと防御率は驚異の0・00と圧巻の投球を見せた。同記録は球団のレジェンドリリーバー、宮西尚生が16年にマークしたものと並んでいる。

 新たに現れた「ミスター0」は今季がプロ5年目、スリークオーターから繰り出す最速149キロの直球とスライダーのコンビネーションが持ち味。マウンド度胸の良さも認められ、勝利の方程式の一角に定着した。

 ほかにも救援左腕では河野竜生も50登板で防御率1.70と安定した成績を残し、年俸大幅アップを勝ち取った。

 来季の投手陣は先発、救援ともに厚い布陣が見込まれ、野手陣でも本塁打王争いをくり広げた万波中正など若手も着々と育ってきている。

 新庄剛志監督にとっても勝負をかける3年目。FA左腕に「ミスター0」など、充実の戦力をいかに動かして、勝ち星を積み重ねるかも注目となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]