業務スーパーで販売されている『豚ミンチ』をご存じでしょうか。

豚ひき肉の冷凍品です。必要な分量だけ少しずつ取り出せるバラ凍結で使い勝手よし。やや小粒で食感もボソボソしがちですけど、肉野菜炒めや麻婆豆腐など、普段のお料理にざっくり使う用途にはちょうどいい一品ですよ。

価格・内容量・コスパは?

『豚ミンチ』は業務スーパーでは397円(税込、税抜368円)で販売中。内容量は400g、カロリーなどの栄養成分表示は未記載。製造・販売は源気山畜産。

以前(2019年)に紹介した際は297円(税込)だったので、34%ほどの値上がり。コスパ(単価)は100gあたり約99円。一般スーパーの冷蔵豚ひき肉は120円〜130円/100g程度の商品が多いので、まだ相対的には手頃な価格設定と言えます。

解凍・使い方は?

一粒ずつバラバラに凍結されているので、冷凍状態のまま食べたい分だけパラパラッと取り出し、レシピに応じて加熱調理すればOKです。加熱時には若干の水分と脂分が滲み出てきますが、特には気にならない程度。他の食材と一緒に調理して問題ありません。

風味は?

豚肉の原産地は「スペイン、アメリカ、その他」と記載されており、ほぼ輸入オンリーと見てよいかと。以前は「カナダ、スペイン、国産」だったので、コストカットはされている模様です。ただ、品質は以前と大差ない印象でしょうか。

クオリティは一言でいえば普通の安いお肉。ジューシーな肉汁感や食感の個性は弱めで、粒も比較的小さめ。やや脂っこいものの、クドさは感じない程度ですね。

臭みが気になることはなく、豚の旨味が素朴に立ったバランス。目立った欠点は見当たらず、冷めるとボソッとした食感になりやすいのが気になるぐらいです。炒め物、そぼろあんかけ、肉じゃがなど、幅広いレシピに無難に使える味わいかと思います。

麻婆豆腐にも気軽に使いやすい

煮物にすると旨味が引き立ち、特に麻婆豆腐などは安定しておいしく仕上がります。

もう少しクオリティを重視するなら、国産の冷蔵品や『牛豚合挽ミンチ』(400g・429円・約107円/100g)のほうがおすすめ。とはいえ、冷凍品の保存性の良さと手頃さを重視するなら、本品も引き続き悪くない選択肢に入りますよ。