今、コミュニケーションを楽しむスポーツとしてゴルフを始める人が急増した。

毎号、高感度な大人たちだけに注目されているブランドをご紹介する本連載。

スコアだけでなくアイテムにもこだわりたい。これが東カレ的・ゴルフの楽しみ方なのだ。


ドレスコードへのアンチテーゼではなく、尊重したうえで自由なウェアを


ここ数年でクラブを握った30代〜40代の“ゴルフ新世代”。

彼らにとって、旧態依然のゴルファーは目の上のたんこぶのような存在……なんて話をよく聞くが、「実際はそうでもない」と、「XXIII」のオーナー・河野 卓さんはいう。

「サンプルを着て練習場に行ったら、『その格好いい服はどこの?』と年配の男性に声を掛けられたんです。その時に、もしかしてベテランのゴルファーたちも、既存のゴルフブランドに飽きているんじゃないか、と思ったんです」


― Brand of Month _#11 ―
「XXIII -セバントゥア-」


数字の「23」を表す「XXIII(仏語でセバントゥア)」は、2012年に河野さんが立ち上げたファッションブランド。

敬愛してやまないバスケットボールの神様、マイケル・ジョーダンの背番号がその名の由来だ。

大胆なグラフィックデザインとトレンドのシルエットは、ストリートの雰囲気たっぷりだが、メイドインジャパンを徹底し、使う素材や縫製にまでこだわるその姿勢は他と一線を画す。



ゴルフラインの第一号アイテムとしてリリースされた定番ポロ。軽やかで柔らかな風合いのフルダルトリコット鹿の子を使用し、着心地の良さをとことん追求。吸汗速乾、透け防止、UVカット効果など、高機能も搭載。縦長ではなく、ボックスシルエットにもこだわった1着

インパクトのある背中のロゴはマイケル・ジョーダンの背番号に敬意を表して


「学生時代から長くアメリカに住んでいて感じたのは、日本のものづくりのクオリティの高さ。だから服を作るなら絶対にメイドインジャパンでいくと決めていました」

ゴルフラインでもそのポリシーは譲らない。

サンプルはまず自身が着用して実際のラウンドに臨む。それも1度ではなく、何度も繰り返すことで、よりブラッシュアップを図っているという。

「一切妥協なしです。だから、アイテムバラエティは少ない。でも見る人が見たら、着る人が着たら、絶対に分かってくれる。そう信じて突き進んでいます(笑)」

ゴルフに厳然と横たわるドレスコードも、きちんと守りたい派だ。

「腕前が伴わない僕がゆるい服を作ったら、ただのルーズになってしまう。それって、ダサいじゃないですか。真摯にドレスコードを守ることで、自分のブランドの姿勢をしっかりと伝えたい。

あの“ジョーダン”だって、ポロシャツをタックインしてきちんと着こなしていたから、格好いいんです」




“ジョーダン”のスイングシルエットを胸元に配した半袖モックネック。




Tシャツに使われる天竺のボディを採用した襟付きの通称“ポロT”。ロッカーで「それ、いいね」と声を掛けられたこともあるとか。

通気性も良く、着心地は抜群。襟部分は同素材ではなく、別で編み立てたものを縫い合わせるなど、こだわりが光る。




インナーとしても1枚で着ても絵になるモックネック。



“ジョーダン”がプレー時に好んで被るハンチングがイメージソース


ゴルフへの敬意が根底にあるからこそ、世代を超えてファンが増えていく。

始まったばかりの「XXIII」が展開するゴルフラインのこの先に期待したい。


河野氏が手掛けるブランドのストリートな世界観は必見!


「XXlll」の他に、ブラックカルチャーから影響を受けた「BLACK IS BEAUTIFUL」というブランドも展開している河野さん。

ヒップホップの雰囲気を漂わせながらも、シンプルで品のあるデザインが、男女ともに支持されている。


Instagramも要チェック!


インスタの投稿にもブラックカルチャーを感じさせる!


黒人モデルも積極的に起用し、グローバルな世界観が垣間見られる。

新作アイテムの販売はSNSでのみ告知される。秋ごろにカートバッグが登場予定だとか。

アカウント:@cestvingttrois23


■アイテム
ゴルフクラブポロシャツ 13,200円、スイングモックネックティー 12,800円、コットンポロゴルフTシャツ 12,100円、モックネックロングスリーブ 14,300円、ハンチングキャップ 9,900円〈すべてXXlll GOLF/セバントゥア URL:https://x-x-l-l-l.com/〉