女性客を見送る神谷健太

 8月末の深夜――。都内の繁華街から少し離れたバス通り沿いに、ガラス張りで洗練された雰囲気のバーがある。24時を回っているのに、店前にタクシーが停まると20代らしき女性が化粧を直しながら降りてきた。

 女性は電話をかけながら、バーへと消えていく。15分後にも、またタクシーが…。駅から離れたバーに女性客が集うのには理由がある。じつはこのお店で、ある人気グループのパフォーマーが密かにカウンターの中に立っているのだ。

「常連客から、店に入るとTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEの神谷健太さんが接客をしていて驚いたと聞きました。ふだんは常連客相手にひっそりと営業しているバーなんですが、神谷さんはコンサートツアーのない期間には、週に3回ほどカウンターに立つこともあるそうです」(テレビ局関係者)

 THE RAMPAGEは、EXILEの弟分として2017年にメジャーデビュー。毎年アリーナツアーを成功させている16人組のダンス&ボーカルグループで、神谷はパフォーマンスを担当している。2023年の『あざとくて何が悪いの?』(テレビ朝日系)の番組内ドラマ『あざといタイプAtoZ』などで演技も披露している神谷は、グループ内では“不思議キャラ”担当だ。

「店のインスタグラムで、オーナーが神谷さんが店にいることを匂わせることはあったようです。しかし、メンバーや所属事務所も、神谷さんが店で接客しているとは知らないのではないでしょうか」(同前)

 深夜2時すぎ、女性客が店から出てきた。オーナーらしき男性と神谷が、丁重に見送る。神谷は女性に笑顔で手を振り、後ろ姿をしばらく見守っていた――。

 大ブレイク中のグループのメンバーが、なぜバーで接客しているのか。神谷の所属事務所関係者がこう明かす。

「カミケンは店の常連客とのことです。一人で飲みに行くうちに、カウンターの中に入って手伝うこともあったようですね。コロナ禍で店の経営が思わしくないときには、知人たちに店を紹介してもいたので、『神谷が店で働いている』なんて誤解されることもあって。本人は飲食代金を払っていますし、店で働いているわけではないですよ」

 アリーナいっぱいの観客を熱狂させてきた神谷が、目の前で“神対応”してくれる、奇跡のバーがあった。