【田村修一の視点】2023年9月12日 代表親善試合 日本代表vsトルコ代表
代表親善試合 日本代表4(3−1)2トルコ代表
21:23キックオフ セゲカアレナ 入場者7,202人
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ドイツに続き日本がトルコも破った。
日本がドイツ戦から10人、トルコがアルメニア戦(9日、EURO24予選)から9人を代えて臨んだ試合は、日本がトルコを前半圧倒し伊藤敦樹(15分)と中村(28分、36分)のゴールで優位に立った。同じプランBながら、スタッフを含めたチーム力の差、森保がチームを率いて5年目の日本と、シュテファン・クンツが指揮して2年のトルコとの成熟度の違いが感じられた内容だった。
後半は選手交代でトルコが圧力を高め、球際の強さとインテンシティで主導権を握った。日本も選手交代で対処し、守備の弱点を埋めて凌ぎきったが、力が拮抗した後半こそが両国本来の戦いであったといえた。
とはいえ2試合を通じての日本のパフォーマンスは素晴らしかった。攻撃での連動性の向上はトルコ戦においても目覚ましかった。2失点の守備は課題を露呈したとはいえ、グループの拡大、チーム全体の底上げに日本は成功した。
この高所安定傾向は、少なくともアジアカップ(来年1月)までは続くだろう。そこから先は……、チームは生き物である。アップダウンを繰り返しながら、さらに成長していくのだろう。
田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。