昨年の紫苑Sを制し秋華賞馬となったスタニングローズ(撮影:下野雄規)

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 9月9日(土)に中山競馬場で行われる紫苑ステークス(3歳牝・GII・芝2000m)。16年から重賞に格上げとなった一戦は、秋華賞好走馬を多数送り出してきた。

 振り返ってみると、今年からGIIに昇格したのも納得の内容だ。オープン特別時代に同レースから秋華賞に進んだ馬は【1-0-2-60】。決して相性が良いとは言えなかったが、16年の重賞格上げ以降は【3-4-0-26】と素晴らしい成績を誇る。一方、西のトライアル・ローズSから直行した馬は16年以降で【0-1-5-33】。紫苑Sは秋華賞への最重要ステップに「昇格」したと言っていいだろう。

■近7年の秋華賞結果と前走レース&着順

2022年
スタニングローズ 紫苑S 1着
ナミュール オークス 3着
スターズオンアース オークス 1着

2021年
アカイトリノムスメ オークス 2着
ファインルージュ 紫苑S 1着
アンドヴァラナウト ローズS 1着

2020年
デアリングタクト オークス 1着
マジックキャッスル 紫苑S 4着
ソフトフルート 夕月特別 1着

2019年
クロノジェネシス オークス 3着
カレンブーケドール 紫苑S 3着
シゲルピンクダイヤ ローズS 4着

2018年
アーモンドアイ オークス 1着
ミッキーチャーム 藻岩山特別 1着
カンタービレ ローズS 1着

2017年
ディアドラ 紫苑S 1着
リスグラシュー ローズS 3着
モズカッチャン ローズS 7着

2016年
ヴィブロス 紫苑S 2着
パールコード 紫苑S 5着
カイザーバル ローズS 3着

 唯一、馬券内に紫苑S組がいない18年は1着ノームコアが秋華賞をパスしてエリザベス女王杯に出走し、2着マウレアは回避してそのまま引退。つまり、当レースの上位馬が出走してくれば、必ず1頭は馬券に絡んでいるのだ。

 今年は春2冠をリバティアイランドが圧倒的なパフォーマンスで快勝。加えてオークス2着ハーパー、桜花賞2着コナコーストも秋華賞への直行を表明している。ほかにもクイーンSで古馬を撃破したドゥーラなど強力なライバルは揃っているが、春2冠の実績馬に一矢報いる馬が今年も紫苑S組に隠れているかもしれない。