かつてJリーグで活躍をしたピエール・リトバルスキー氏【写真:Getty Images】

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Jリーグ公式YouTubeチャンネル「ののチャンネル」で野々村チェアマンと対談

 かつてジェフユナイテッド市原(現千葉)でプレーし、横浜FCやアピスパ福岡で指揮も執った元西ドイツ代表MFピエール・リトバルスキー氏がJリーグ公式YouTubeチャンネルの企画に登場。

 日本とドイツ、両国のリーグのレベル差について見解を述べている。

 1990年のワールドカップ(W杯)に出場した経歴を持つリトバルスキー氏は、1993年に日本へ。Jリーグの市原で2年、その後旧JFLのブランメル仙台で2年プレーした。

 Jリーグの野々村芳和チェアマンがホストを務める「ののチャンネル」にゲストで登場した63歳のリトバルスキー氏は、「ドイツの日本の評価」を尋ねられると、「選手教育は結構いい。システムだけじゃなくて、選手1人ずつの性格も考えている。そこがドイツと日本が今違うところ」と評価している。

「ドイツは1人ずつの性格をあまり考えない。若い選手はやりにくい。深く説明してくれるほうがやりやすい。ドイツはいろいろな国から勉強しなければいけない。最近はチームも良くない。代表も良くない。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)も良くない。バイエルン・ミュンヘンもマンチェスター・シティに負けた。ドイツのサッカーは少し弱くなった」

 リトバルスキー氏は「30年前はドイツのほうが(日本よりも)レベルが高かった」としつつ、現在に関しては「だいたい同じ」と、日本が成長してドイツとの差が詰まっていることを認めている。

「ゲームの準備、リーグの準備は、日本人はよく勉強している。日本人は目標があった。でも、ドイツは目標はない。あまり気にしない。そのせいで少しずつシステムが弱くなる。リーグ戦に関しても、1部リーグ、2部リーグ、3部リーグはまだいい。その下(4部リーグ以下)は難しい。日本はだいぶ良くなりましたね」

 また、日本がW杯ベスト8以上の結果を目指すにあたっては、「18歳、19歳の選手が試合に出て欲しい。監督は試合に勝ちたいのはもちろんだけど、日本のサッカーのためを考えたら、外国籍選手ではなくて(日本の)若い選手を使ってほしい」と、リトバルスキー氏は若手の積極的な起用を訴えていた。(FOOTBALL ZONE編集部)