店内に設置されたカメラとAIを使用し、コーヒーショップが店員の勤務や利用客の滞在時間を詳細に追跡している模様を収めたコンセプトムービーがSNSで公開され、さまざまな意見が寄せられました。

チェコのAI団体・Česká asociace umělé inteligenceのエグゼクティブディレクターであるLukas Benzl氏は、「このコンセプトは、コーヒーショップがAIを使ってバリスタと顧客を分析する方法を示しています。時間のあるうちに、ダブルチョコレートチップフラペチーノとプライバシーを楽しんでください」とXに投稿しました。



Benzl氏が投稿したものと同じ動画は以下から見ることができます。

コーヒーショップが従業員と顧客をAIで追跡している様子 - YouTube

動画には店内にいる客と店員が映っており、AIによってつけられたタグにより、カウンター前でノートPCを開いている客が1時間以上も席に座っていることや、店員が出したコーヒーの数がわかります。



この投稿に対しては、イーロン・マスク氏も「!」と反応しているほか、「『プライバシーはジョーク』という話はもう古くて、実際には『プラバシーはもう存在しない神話だ』というべきです」といった意見、ただひたすら不気味がる感想などが寄せられています。

さらに、スペインを拠点とするデザイナーのライナス・エケンスタム氏は、「従業員の監視に関する別の例を挙げましょう。この店ではマスクが義務付けられており、従業員がマスクを外せば上司に知られることになります」と、別のムービーを投稿しました。



同じムービーが以下から再生できます。

AIによる解析で店員がマスク着用を徹底しているか確認している様子 - YouTube

ハンバーガーショップのカウンターの向こうでは店員がせわしなく働いており、AIによってゴーグルやマスクの着用がチェックされていました。



最後にAI企業・Choochのロゴが映っていることから、このムービーはChoochによって制作されたことがうかがえます。



エケンスタム氏は他にも、携帯電話の位置情報がキャリアによって売られているとの投稿や、ドローンでの監視について警告する投稿などを行っていました。