ゴルフを“ゆるく”楽しむ大人へ。ポップなロゴで人気のブランド
コロナ禍のコミュニケーションとしてゴルフを始める人が急増した。
毎号、高感度な大人たちだけに注目されているブランドをご紹介する本連載も、9回目に突入!
スコアだけでなくアイテムにもこだわりたい。これが東カレ的・ゴルフの楽しみ方なのだ。
ビーチサイドのラフな空気を投影した、ひとつのキャップが時代を変えた
毎年1月、アメリカ・フロリダ州で開催される世界最大のゴルフ見本市、「PGAショー」。
また、ここへの出展を足掛かりとして、海外進出を果たすゴルフアパレルも多い。各国から訪れたバイヤーの目に留まれば、市場を自国以外へ拡大していくチャンスになりうるからだ。
オーストラリア発のゴルフブランド、「Birds of Condor」もそのひとつ。
5年ほど前、販売代理店を務めるヤマニのバイヤーが「PGAショー」で出合い日本で展開を開始したのだ。
― Brand of Month _#10 ―
「Birds of Condor -バーズ オブ コンドル-」
「肩の力が抜けた軽やかな感性とバイロン・ベイという土地が生み出すレイドバックな香り。そのセンスに惹きつけられました。
当時はまだ、ゴルフにこんなゆるい雰囲気を纏ったアイテムはなく、大きな販売は見込めないかもしれないけれど、面白がってくれる人は必ずいる、という思いからバイイングしたんです」と、バイヤーを務める仁木貴子さんは話す。
ウエアからではなく、キャップからスタートしたブランドというのもまた異色。ちなみにオーストラリアは、グレッグ・ノーマン、アダム・スコット、キャメロン・スミスなど、名プレーヤーを輩出していることでも知られるゴルフ大国
多種多様なポップなロゴが、ゴルフをもっと楽しくする
「Birds of Condor」を立ち上げたのは、音楽とサーフィンをこよなく愛するフランキー・キンプトンという人物。
ゴルフ用語をユーモアたっぷりに忍ばせたグラフィックをあしらったキャップからブランドは始まっており、バーディー、イーグル、アルバトロス、そしてコンドルと、スコアを指す鳥の名前がデザインに多用されているのが特徴だ。
ちなみにパー5でのホールインワンを指すコンドルは、トリプルイーグルと同義。飛び立つ3羽のブランドロゴは、それを指しているとか。
“分かる人には分かる”、言葉遊びのチョイスが心憎い。
短めのブリムで、スイング時も気にならないコンパクトなバケットハット。
擬人化されたゴルフボールが愛らしい。
音楽的ルーツを感じさせるチェッカー柄が配されたオリジナルTシャツ。
アパレルはごく少数しか買い付けていないため、レアな1枚。
コンパクトなボディが特徴の8.0型。14本収納可能だが、適正は8〜12本。すべて使わなくてもいいじゃん、というゆるさがたまらない
日本上陸から5年。ストリートやカジュアルトレンドにも後押しされ、ゴルフブランドと知らずに手に取る若い世代も増えているという。
シーンを問わず、デイリーで使える点でも今っぽい。
また、本国ではグリップやヘッドカバーなど、ゴルフアクセサリーのラインナップも年々増えているとか。
今後、日本で展開される日もそう遠くないと期待したい。
ゴルフ感ゼロのビジュアルが、イマドキな大人たちに刺さる
本国のHPをのぞくと、もはやゴルフという分かりやすい記号を一切排したコレクションビジュアルが。
クラブを持つこともなく、ただただリラックスした楽し気な大人たちの姿を切り取っているのだ。
“世代を超えて、人生を楽しむ”というメッセージが伝わってくる。
Instagramも要チェック!
ゴルフブランドらしからぬ自由な投稿!?
まるで一貫性がないのに、ついスクロールしてしまうInstagram。
ゴルフを前面に押し出さないのが、ゴルフを“ゆるく”楽しむイマドキの大人に刺さる。
アカウント:@birdsofcondor
■アイテム
スウェット 14,080円、キャップ各5,720円( ※左下のみ5,280円)、バケットハット 5,720円、Tシャツ 7,480円、キャディーバッグ 35,200円〈すべてBirds of Condor/ヤマニ ゴルフ事業部 TEL:03-5806-8055〉