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●奥高尾には、ひんやりスイーツも熱々な一杯も味わえる山グルメがあります。『城山茶屋』のメガ盛り「かき氷」と『細田屋』の名物「なめこ汁」を実食してみた感想は?

 関東の人気観光地の一つ、高尾山には名物グルメが沢山ありますが、その先の「奥高尾」と呼ばれる山々にもグルメを満喫できる茶屋がいくつもあり、ハイカーたちの憩いの場となっています。今回は、高尾山山頂から足を伸ばしやすい『城山茶屋』の城山盛り「かき氷」と、『細田屋』の「なめこ汁」を食べに行きましょう。

奥高尾とは高尾山に連なる山々で名物茶屋の宝庫

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 高尾山山頂の大見晴台を向かって右に下りていくとある、奥高尾への道。奥高尾とは高尾山に続く山々のことで、山頂から山頂へと歩いていくことを縦走と言います。縦走しながら堪能できるとハイカーに親しまれているのが、茶屋グルメ。ざわざわした高尾山の人の多さが嘘のように、静かな奥高尾の自然の中を歩き、茶屋で休憩することができます。

期間限定! 城山盛りの「かき氷 」を求めて小仏城山『城山茶屋』へ

 小仏城山へは、高尾山から約1時間で行けます。山頂は開けていて2軒の茶屋があり、その1つが『城山茶屋』。城山茶屋で暑い季節に食べられる期間限定メニューが、城山盛りというメガ盛りの「かき氷」。小仏城山の夏の風物詩です。

 何が1番人気か聞いてみたところ「イチゴ」味だそうですが、店員さんが好きだという「青りんご」味を選択しました。“城山盛り”を注文したら、「大丈夫? 普通の2倍以上あるよ」と心配されつつ、氷が削られるのを待ちます。

「かき氷」城山盛り600円(税込)

 出来たと呼ばれて受け取った城山盛りは「え?」と驚きの声がでるほどの大きさ。30cmは超えるでしょうか。手元にメジャーがないことが悔しい高さです。

 かき氷のシロップは別添えで付いてきて、ボトルからかけ放題。真っ白な氷の山に、シロップを思いっきりかけましょう。

 青りんごシロップの緑がまわりの緑と調和して綺麗だなぁ……なんてのんびり考えていると、暑さでどんどん溶けていきました。氷がボトボトお盆に落ちてくるため、いただきます。

 シャリシャリに削られた氷が口の中で溶けていきます。ほのかに甘くすっきりした青りんごの味に口がさっぱり。氷の冷たさに、山歩きでほてった身体を冷やすことができ、山盛りながらあっという間に平らげました。2人でシェアして食べているグループも多くいましたが、暑い時は1人でも楽勝ですよ。

 毎年かき氷の季節になると、見晴らしと空気の良い小仏城山山頂で食べる城山盛りのかき氷を目当てに登ってくる人も多くいます。店員さんによると、天候にもよりますが、10月1週目位までかき氷の提供をする予定だそう。

高尾山山頂から徒歩10分! もみじ台『細田屋』で「なめこ汁」をすする

 高尾山山頂から、階段を下りて登って徒歩約10分の場所にもみじ台という場所があります。小仏城山よりも簡単に行くことができ、晴れていれば富士山も眺め、秋にはもみじの紅葉か綺麗な景色が素晴らしい。そのもみじ台に『細田屋』があり、名物の「なめこ汁」が味わえます。

「なめこ汁」450円(税込)

 アツアツのなめこ汁をいただきましょう。なめこに水菜、ネギが入った味噌汁で、お椀のふちギリギリまでたっぷり入っています。

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 一口すすれば、水菜やネギはシャキシャキで歯ごたえが良く、なめこが大きくて嬉しい。夏に食べるとじんわりおでこに汗がにじんできますが、塩分が身体中に染み渡り、足りない栄養が補給された気持ちになりますよ。冬は冷たくなった身体を温められるので、年中食べたくなります。

まとめ

 キンキンに冷たい「かき氷」とアツアツの「なめこ汁」でチャージすれば、山歩きもはかどります。地上や高尾山の喧騒から少し離れた落ち着きある自然の中で、美味しいものを巡る山散歩も乙なものですね。

(撮影・文◎乃々)

●DATA

店名:城山茶屋

住:東京都八王子市裏高尾町1885-2
休:平日、悪天候時

店名:細田屋

住:東京都八王子市南浅川町4225
営:10:00~15:00
休:不定休