TikTokで“神スイング”が話題・日高里緒、グラビアへの挑戦「筋肉質なのであえて筋トレをやめた」
SNSにアップしたバッティング動画が“神スイング”と話題になり、今年6月にはバッティングショットも収録したデジタル写真集『直球勝負!』をリリースした日高里緒。アイドルグループ「ベンジャス!」の緑色担当で、グラビアでも活躍する彼女のアイドルになるまでの軌跡を追う。
【写真】“神スイング”が話題、日高里緒の撮りおろしカット【10点】
小さい頃からアイドルが好きだった。中でもAKB48の板野友美に憧れていたが、自分がアイドルになろうとは夢にも思わなかった。
「ずっとソフトボールをやっていたから肌は日焼けで真っ黒だし、髪型は和田アキ子さんみたいなベリーショート。地元も田舎だったので、芸能とは無縁で、自分がアイドルになるとは考えたこともなかったです」
そんな日高がアイドルになる第一歩は、初めて行ったCDのリリースイベントだった。
「地元にまねきケチャさんがリリースイベントで来るということで遊びに行ったんです。ライブにも行ったことがなかったから、そのとき初めて生でアイドルを観て、それを応援するファンの方々を目の当たりにして、『なんて素敵な空間なんだろう! やっぱりアイドルってすごい!』って感動したんです。
そのとき、ちょうど新しいアイドルグループのオーディションをやっていたタイミングで、事務所の方から『アイドルに興味があるならやってみない?』と声をかけていただいんです。もう即答で『やりたいです!』と答えちゃって(笑)。そのときに初めて、私はアイドルをやりたかったんだと気づきました。それが高校2年生の冬でした」
それまでアイドルどころか、上京することすら頭になく、高校卒業後は関西の大学に進学するつもりだった。
「大学受験のために塾にも通わせてもらっていたので、急にアイドルをやりたいって言いだして親は大反対でしたね。『ほんまにアイドルをやりたかったら大学に入ってからやったらええやん』と説得もされました。でもそのときの私は強気で、『タイミングってあるし、絶対に今しかない!』って譲らなかったんです」
家族や事務所との話し合いの結果、ソフトボール部で高校総体に出てから、アイドルになることで話がまとまった。
「高校総体で敗退して、その1週間後にアイドルデビュー。仲の良い友達数人と、部活の子には話していたんですけど、ほとんど学校の人には言ってなかったので驚いたと思います」
2019年2月にメンバーと顔合わせをして、デビューから少し遅れた7月に加入するとも伝えていたが、いざ上京する段階になって強い不安に襲われた。
「やっぱり、すでに活動しているメンバーの中に私が入って大丈夫かな……って不安が大きかったんです。関係性もできあがっているでしょうしね。でも私がデビューする前日、メンバーの一人が『一緒にやるのをすごく楽しみにしていたんだよ。不安とかあったら何でも聞いてね』と長文のメールをくれて。今でもスクショを見るくらい本当にうれしかったし、他のメンバーも優しい子ばかりだったので、メンバーになれて良かったなと思いました」
加入後はメンバーの足を引っ張らないように必死に食らいついたが、初めてのことばかりで戸惑う局面も多かった。
「結成当初から完全生歌でやっているパフォーマンス重視のグループ。そんな中に、ほぼ未経験の私が入って、メンバーも大変だったと思います。しかもアイドルって完璧にやればいい、間違えなければいいというものでもないし、難しかったですね。デビュー当時は、歌を飛ばさないようにとか、ポジションを間違えないようにとかしか考えられなくて、本当に余裕がなかったです」
その後2021年4月5日に3人、同年11月28日に1人と、4人の初期メンバーが卒業。同年12月5日に新メンバー3人が加入して、新体制となったタイミングでグループ名を「ベンジャス!」に改名した。
「初期メンバー3人が卒業したのはちょうどコロナ禍の自粛期間。何もすることがないタイミングだったのもあり、メンバー内で改めてグループのパフォーマンスを見直そうという話し合いをしたりしたんです。その期間を経たことで、これまで以上に自分の見せ方を考えるようになりました」
そうして自分の見せ方と向き合ってきた日高が、初めてグラビアに挑戦したのは昨年8月に開催された「TOKYO IDOL FESTIVAL 2022」と『週刊SPA!』のコラボ企画「水着でアイドル頂上決戦」。
TIFに出演する6組のアイドルグループから、6名の選抜メンバーが誌面上で水着グラビアを披露し、所属グループでの『週刊SPA!』表紙出演権を争った。
「正直かなり悩みました。私はグラビアが大好きなんですけど、好きだからこそ自分には向いていないと思い込んでいて。ソフトをやっていたから体は筋肉質だし、グラビア体型でもない。でも、たくさんいるアイドルの中で私に、と声をかけてもらったので、挑戦しようと決断しました。
ただ、決断をしてからもファンの方がこれをどう受け止めるんだろうという心配は大きかったです。だから、グラビアをきっかけにグループの知名度を広めたい、そのためにも真剣に取り組んでいる、ということを真面目にお伝えしました。そうしたらみなさん応援してくれて、結果的に優勝することができました」
初グラビアに向けての事前準備は、普通とは逆のことをやったという。
「学生時代はスクール水着しか着たことがなくて、普通の水着が筋肉質の私に映えるのかなって心配だったんです。だから、少しでも女性らしい身体にしようといつもしていた腹筋を一旦中止して撮影に挑みました。同じ理由で、デジタル写真集の前もあえて朝からおにぎり3つとパン2つを食べたりしていましたね(笑)。
まだまだグラビアの経験は浅いですけど、もっとベンジャス!を知ってもらうためにも、今後もグループ活動と並行して頑張っていきたいですね」
(取材・文/猪口貴裕)
2001年10月30日生まれ、兵庫県出身。神スイング動画が話題になったTikTokのフォロワー数は6万人を超え、毎週月曜日はTwitterで弾き語り動画も上げている。
Twitter:@rio_benjas
Instagram:rio_hidaka
【写真】“神スイング”が話題、日高里緒の撮りおろしカット【10点】
小さい頃からアイドルが好きだった。中でもAKB48の板野友美に憧れていたが、自分がアイドルになろうとは夢にも思わなかった。
そんな日高がアイドルになる第一歩は、初めて行ったCDのリリースイベントだった。
「地元にまねきケチャさんがリリースイベントで来るということで遊びに行ったんです。ライブにも行ったことがなかったから、そのとき初めて生でアイドルを観て、それを応援するファンの方々を目の当たりにして、『なんて素敵な空間なんだろう! やっぱりアイドルってすごい!』って感動したんです。
そのとき、ちょうど新しいアイドルグループのオーディションをやっていたタイミングで、事務所の方から『アイドルに興味があるならやってみない?』と声をかけていただいんです。もう即答で『やりたいです!』と答えちゃって(笑)。そのときに初めて、私はアイドルをやりたかったんだと気づきました。それが高校2年生の冬でした」
それまでアイドルどころか、上京することすら頭になく、高校卒業後は関西の大学に進学するつもりだった。
「大学受験のために塾にも通わせてもらっていたので、急にアイドルをやりたいって言いだして親は大反対でしたね。『ほんまにアイドルをやりたかったら大学に入ってからやったらええやん』と説得もされました。でもそのときの私は強気で、『タイミングってあるし、絶対に今しかない!』って譲らなかったんです」
家族や事務所との話し合いの結果、ソフトボール部で高校総体に出てから、アイドルになることで話がまとまった。
「高校総体で敗退して、その1週間後にアイドルデビュー。仲の良い友達数人と、部活の子には話していたんですけど、ほとんど学校の人には言ってなかったので驚いたと思います」
2019年2月にメンバーと顔合わせをして、デビューから少し遅れた7月に加入するとも伝えていたが、いざ上京する段階になって強い不安に襲われた。
「やっぱり、すでに活動しているメンバーの中に私が入って大丈夫かな……って不安が大きかったんです。関係性もできあがっているでしょうしね。でも私がデビューする前日、メンバーの一人が『一緒にやるのをすごく楽しみにしていたんだよ。不安とかあったら何でも聞いてね』と長文のメールをくれて。今でもスクショを見るくらい本当にうれしかったし、他のメンバーも優しい子ばかりだったので、メンバーになれて良かったなと思いました」
加入後はメンバーの足を引っ張らないように必死に食らいついたが、初めてのことばかりで戸惑う局面も多かった。
「結成当初から完全生歌でやっているパフォーマンス重視のグループ。そんな中に、ほぼ未経験の私が入って、メンバーも大変だったと思います。しかもアイドルって完璧にやればいい、間違えなければいいというものでもないし、難しかったですね。デビュー当時は、歌を飛ばさないようにとか、ポジションを間違えないようにとかしか考えられなくて、本当に余裕がなかったです」
その後2021年4月5日に3人、同年11月28日に1人と、4人の初期メンバーが卒業。同年12月5日に新メンバー3人が加入して、新体制となったタイミングでグループ名を「ベンジャス!」に改名した。
「初期メンバー3人が卒業したのはちょうどコロナ禍の自粛期間。何もすることがないタイミングだったのもあり、メンバー内で改めてグループのパフォーマンスを見直そうという話し合いをしたりしたんです。その期間を経たことで、これまで以上に自分の見せ方を考えるようになりました」
そうして自分の見せ方と向き合ってきた日高が、初めてグラビアに挑戦したのは昨年8月に開催された「TOKYO IDOL FESTIVAL 2022」と『週刊SPA!』のコラボ企画「水着でアイドル頂上決戦」。
TIFに出演する6組のアイドルグループから、6名の選抜メンバーが誌面上で水着グラビアを披露し、所属グループでの『週刊SPA!』表紙出演権を争った。
「正直かなり悩みました。私はグラビアが大好きなんですけど、好きだからこそ自分には向いていないと思い込んでいて。ソフトをやっていたから体は筋肉質だし、グラビア体型でもない。でも、たくさんいるアイドルの中で私に、と声をかけてもらったので、挑戦しようと決断しました。
ただ、決断をしてからもファンの方がこれをどう受け止めるんだろうという心配は大きかったです。だから、グラビアをきっかけにグループの知名度を広めたい、そのためにも真剣に取り組んでいる、ということを真面目にお伝えしました。そうしたらみなさん応援してくれて、結果的に優勝することができました」
初グラビアに向けての事前準備は、普通とは逆のことをやったという。
「学生時代はスクール水着しか着たことがなくて、普通の水着が筋肉質の私に映えるのかなって心配だったんです。だから、少しでも女性らしい身体にしようといつもしていた腹筋を一旦中止して撮影に挑みました。同じ理由で、デジタル写真集の前もあえて朝からおにぎり3つとパン2つを食べたりしていましたね(笑)。
まだまだグラビアの経験は浅いですけど、もっとベンジャス!を知ってもらうためにも、今後もグループ活動と並行して頑張っていきたいですね」
(取材・文/猪口貴裕)
▽日高里緒(ひだか・りお)
2001年10月30日生まれ、兵庫県出身。神スイング動画が話題になったTikTokのフォロワー数は6万人を超え、毎週月曜日はTwitterで弾き語り動画も上げている。
Twitter:@rio_benjas
Instagram:rio_hidaka