空港爆破を行うと予告する投稿があった金海空港で警察が対応に当たっている。空港に配置された警察特攻隊の装甲車=7日、金海(聯合ニュース)=(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】通り魔事件を受けて不特定多数を対象にした犯行予告がインターネット上に掲載される事例が韓国で相次ぐなか、空港を対象としたテロ予告があり、空港運営会社や航空各社も警戒を強めていることが7日、分かった。

 空港運営会社などによると、この数日の間に、仁川空港、金浦空港、金海空港、済州空港、大邱空港を対象とするテロ予告があった。

 今月4日には仁川空港に爆弾を設置し、爆発させた後は逃げる人たちをトラックでひいて刃物で刺すという書き込みが掲載された。警察はこの犯行予告を掲載した人物の行方を追っているという。

 6日午後9時7分ごろには、「あす2時に済州空港の爆弾テロを行う」との書き込みがあり、午後11時16分ごろには大邱空港でテロを行うとする文が掲載された。

 また、6日午後8時50分ごろに金浦空港で、7日午前0時18分ごろに金海空港でそれぞれ爆弾テロを行うとする書き込みがあった。

 空港警察隊などが捜索したが、危険物は発見されなかった。警察は海外サーバーを経由して行われた書き込みであることを確認し、書き込んだ人を追跡している。

 空港運営会社は万一の事態に備えて警戒を強化している。

 仁川空港公社はこの日午前0時から警戒警報を通常時の「関心」から「注意」に高めた。

 これに合わせパトロールの間隔を90分から60分に短縮し、旅客ターミナル内の防犯カメラが設置されていない場所のパトロールを強化した。

 同公社は南西部・全羅北道セマングムで開催中のボーイスカウト・ガールスカウトの祭典「世界スカウトジャンボリー」(1〜12日)の参加者が安全に出国するまで最善を尽くすと強調した。

 韓国空港公社は前日午後から管轄する14空港に警戒強化を指示した。

 パトロール間隔を90分から60分に短縮して人数も2人から4人に増やし、関係各所との連携を強化した。

 航空各社も機内での騒動などに備えてセキュリティーを強化している。

 アシアナ航空は最近、客室乗務員を対象に保安訓練を実施するなど、不測の事態に備えていると発表した。格安航空会社(LCC)のイースター航空も全般的な安全対策を強化する予定だ。

 その他の航空会社は既存の指針を維持しつつ、不測の事態に備えているなどと説明した。