新しい美味と出合うデートはいつでも気持ちが高ぶるもの。

下北沢の“一番街”を抜けた右手にある『TauLa』は、未知のスペイン料理を伝える人気店。

温かな雰囲気のなか、個性豊かな料理たちを味わう…大人なふたりの日常デートにぴったりの一軒だ。


洒落たガラス戸の向こうに広がる、温かな“食卓”が大人を癒やす

店名はカタルーニャ語で“食卓”を意味する。素朴な木の扉も現地の食堂を思わせる和やかな造りで、落ち着いた界隈の雰囲気ともマッチ。個性的な店が多く集まる“一番街”を抜けた右手に立地


広いカウンターは、厨房に面していて臨場感抜群。漂う空気はバルの気軽さながら、個性あふれる料理を堪能できるのが『TauLa』だ。

シェフの郄橋翔太さんはバックパッカーとしてスペイン全土を旅し、出合った食文化に感激して料理の世界へ。



スペイン料理の魅力を真摯に発信し続けるオーナーシェフ・郄橋さん。現地で2年、国内では恵比寿『ティオ・ダンジョウ』や、神楽坂『エル・カミーノ』といった名店で修業したスペシャリストだ


「勢いでした(笑)」と当時を振り返るが、現地で受けた衝撃は本物だったのだろう。

二度目の渡航ではカタルーニャとバスクの星付きレストランで研鑽を積み、肉屋やバルも経験した。

メニューには、郷土そのままの素朴な皿から、星付き店に敬意を表した美しい皿までがズラリ。

いずれも日本ではなかなか出合えない味わいで、スペイン料理の奥深き魅力を伝えたいという情熱に満ちている。

どんなに多忙でも「アラカルトは続けていきたい」と語るのは、いろいろ試してほしい願望の表れで、食べ手の好奇心をかき立てる。


初めてでもなぜか親しみやすい、スペイン愛ほとばしる美味の数々


「鮎のパステル スイカのガスパチョ添え」1,430円。

丸ごとコンフィにした鮎をテリーヌに。定番スープをソースにアレンジ。




「自家製モルシージャ リンゴとセロリのサラダ」1,870円。

豚の血で作るソーセージは全土にあるが「ウチのはマドリードの北で一般的なレシピ」。




「アロス コンアルメハス」2人前 3,630円。カスエラで炊くバスクの伝統料理。


食前から食後まで楽しめる豊富なシェリー酒にも注目!


ドライでフレッシュな香りもある「マンサニージャ」(右)は食前向き。

熟成感ある味わいの「アモンティリャード」(中)は食中に最適。

ブドウを天日で干して醸す甘口の「モスカテル」(左)は食後に楽しみたい。グラス 880円〜。



パエリヤやトルティージャだけでは語り尽くせない、かの国の深淵に触れれば、気取らない夜も大いに盛り上がる。


■店舗概要
店名:TauLa
住所:世田谷区北沢3-34-6 北沢グリーンビル 1F
TEL:03-5738-8534
営業時間:【火〜土】18:00〜(L.O.23:00)
     【日・祝】18:00〜(L.O.22:00)
定休日:月曜、月1回不定休
席数:カウンター8席、テーブル12席


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