CMS(Contents Management System)「PowerCMS」を開発するアルファサードは、「PowerCMS」をもとに新開発する「PowerCMS X」最新バージョンver3.5を8月1日にリリースした。

「PowerCMS X」(公式Webサイト)

「PowerCMS」は、現在最新バージョン6.2がリリースされており、国内で約3,000サイトで利用されているが「PowerCMS X」は、その「PowerCMS」をベースに同社が独自にPHPで設計・実装したCMS。従来比20倍の高速動作(再構築のベンチマーク)にAI翻訳活用で日本語入力に対応した「やさしい日本語エディタ」や未来の日時のサイトをプレビューする「LivePreview プラグイン」、テンプレートの管理をGitHubで行う機能など便利なシステムを搭載している。

最新版の「PowerCMS X ver3.5」では、要望の多かったブロックエディタ(ComponentBlocksプラグイン)機能を搭載、必要な要素をまとめたコンポーネントブロックを作成し再利用することで効率的なコンテンツ制作、Webサイトカラー・ルールの統一を行える。

ブロックエディタ(ComponentBlocksプラグイン)(同社資料より)

校正支援機能(BannedWordsプラグイン)も強化され、2021年3月にまとめられた『新しい「公用文作成の要領」に向けて(報告)』(第76回文化審議会国語分科会)に沿って自動チェックし、修正提案を行う機能が実装された。また、独自開発の「やさしい日本語化」機能内の文末表現やあいまい表現を、わかりやすくはっきりとした表記に統一する機能他、複数の校正支援機能が搭載されているのが大きな特徴だ。それ以外にも「ユーザーグループ」機能や動画管理関連機能の強化も行われ、セキュリティに関しては、「HTTPAuth」プラグインが追加されている。管理画面へのアクセスをID、PasswordだけでなくHTTP認証で制限することが可能になり、DBパスワードを設定ファイル内に暗号化して保存できるようになる。

校正支援機能 (BannedWordsプラグイン)(同社資料より)

「PowerCMS X」は、Apache2.0以降またはnginx、PHPバージョン7.1以降、MySQL 5.6 以降、MariaDB 10.2以降、Libxml2.7.8以上の環境で利用できる。ライセンスは、「Single」「Multi」「Unlimited」の3タイプが用意されており、「Single」の場合サーバー台数1台で660,000円、サポートライセンスが年額132,000円、メールサポート付きとなる。