菊池風磨、中間淳太、松村北斗、阿部亮平。「女性たちの戦争」をテーマに当事者を訪問
8月13日(日)、『僕たちは戦争を知らない〜戦禍を生きた女性たち〜』が放送される。
前回2022年8月14日に放送された『僕たちは戦争を知らない〜1945年を生きた子どもたち〜』では、菊池風磨(Sexy Zone)、中間淳太(ジャニーズWEST)、松村北斗(SixTONES)、阿部亮平(Snow Man)ら戦争を知らない4人の若者たちが、子ども時代に戦争を体験した人々を訪ねる旅に出て戦争の残酷さや不毛さを浮き彫りにした。
第2弾となる今回のテーマは「女性たちの戦争」。戦地に赴いたのは男性だったが、残された女性たちにもまた壮絶な闘いがあり、戦後も深い悲しみを胸に生き続けてきた。
彼女たちの思いを未来へつなぐため、4人が再集結し“戦争を知る旅”へ。
そのとき何が起きたのか、女性たちはいったい何を見たのか。過酷な記憶をもつ人々から話を聞き、ありのままを伝えていく。
◆菊池風磨:満蒙開拓移民の“終わらなかった戦争”
菊池風磨は、満蒙開拓移民として家族で満州へ渡った女性の壮絶な記憶に耳を傾ける。
1945年8月9日深夜、日ソ中立条約を破棄したソ連が対日参戦し、157万人のソ連兵が満州に侵攻。満蒙開拓移民は次々に襲撃に遭った。
しかし終戦前日に日本政府が出した答えは、居留民の現地定着。満州に取り残された日本人は、略奪や暴行、飢えに苦しむ地獄の日々を送ることになった。
菊池が対面したのは、7歳のとき家族で渡満し、その満州で家族を失った女性。食料も足りない極限生活のなか、子どもたちを生かすために彼女の母が選択した苦渋の決断とは。
◆中間淳太:人間魚雷・回天搭乗員を支えた島の女性たち
中間淳太は、人間魚雷“回天”の訓練基地が置かれた山口・大津島を訪問する。
戦況が悪化した戦争末期、海軍が開発した人間魚雷・回天。脱出装置はなく出撃すれば必ず命を失う、文字どおりの“特攻兵器”だった。
1944年9月、そんな回天の訓練基地として秘密裏に選ばれたのが、瀬戸内海に浮かぶ小さな離島・大津島。
そこには「死」を覚悟した若者たちに戦争に送り出した自分の息子を重ね合わせ、陰ながら見守る母親の姿があった。
また中間は、人類史上初めて原子爆弾が使用された広島にも訪問。壮絶な被爆体験と後遺症の恐怖を抱えながらも強く生きてきた女性たちに会う。
◆松村北斗:“敵兵の子”と呼ばれた女性
松村北斗が訪ねたのは、神奈川県大磯町にある児童養護施設、エリザベス・サンダース・ホーム。
戦後すぐに創設されたホームには、進駐軍の兵士と日本人女性とのあいだに生まれた子どもたちが預けられた。
その1人である女性から聞いたのは、“敵兵の子”と呼ばれ、差別を受ける子。そして、泣き叫ぶ子を置いて逃げる母。戦後を生き抜くために離れ離れとなった母と子どもがたどった過酷な運命だった。
◆阿部亮平:エスカレートしていった空襲の悲劇
阿部亮平は、知られざる空襲の実態を知るため、地方最悪の被害を出した富山大空襲の体験者に会いに行く。
1945年8月2日未明に起き、およそ3000人もの犠牲者を出したこの空襲の背景には、「米陸軍航空軍の創設記念日を祝い、最大兵力で攻撃」という指示が出ていた事実があった。
その被害は、日本軍の手によってさらに拡大していったという。
阿部は、富山大空襲に遭い、左肩に障害を負いながらも、戦後を医師としてたくましく生き抜いた女性に話を聞く。