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●「日本一パンケーキを食べる男」として知られるミスター黒猫が、年間1000店以上カフェや喫茶店を訪問した中から、一人でも楽しめる“癒し系カフェ”と必食グルメをご紹介! ~ミスター黒猫の孤独のカフェめぐり~

 喫茶店・カフェ・スイーツのお店を、年間約1000軒めぐっているミスター黒猫です。ひとり気ままなカフェめぐりで発見した、おひとり様でも気兼ねなく楽しめるお店をピックアップ。その魅力をお伝えしていきたいと思います。

西浅草の路地裏の妖しく魅力的な雰囲気のお店

 今回、黒猫がピックアップしたお店は、東京メトロ浅草駅から徒歩9分、つくばエクスプレス浅草駅から徒歩3分ほどにある『西浅草 黒猫亭』。黒猫的には、店名だけでもテンションMAX! ですが、ピックアップポイントは店頭の看板、本日のおすすめにも書かれている通り“自家製ケーキと日本酒”の文言。これ気になりますよね!

店主の好きを詰め込んだレトロでお洒落なカフェ

店主の宇津木さん

 素敵な着物姿で出迎えてくれたのは、店主の宇津木さん。こちらの『西浅草 黒猫亭』は、宇津木さんの好きな世界が詰まった空間になっています。まず店名の『黒猫亭』は、大好きな小説家・横溝正史の作品「黒猫亭事件」から付けられたものだそうです。

 そしてパティシエールでもある宇津木さんが作るスイーツに、大好きな日本酒をメニューにも加え、さらに好きな着物を着て接客されています。

(左上)昭和にタイムスリップしたような気持ちになる店内。(右上)横溝正史の著書を中心にミステリー小説が並んでいる。(左下)カウンターからは店主の宇津木さんが澱みない所作でスイーツを仕上げていく姿が見れる。(右下)お冷のグラスにも黒猫がいて、思わずニッコリ

 ステンドグラスの飾り窓が趣きある店内は、黒電話や古いレジスターなども飾られて昭和にタイムスリップした気分。ひとつひとつの小物や食器など細部に至るまで宇津木さんのこだわりを感じられます。

 店内奥には、宇津木さんのコレクションの横溝正史の本が飾られています。「黒猫亭事件」の初刊本もあるとのこと。すでに全国から横溝ファンも訪れる聖地にもなっていて、定期的に会合も開かれているそうです。

 黒猫は、ゆったりと味わい深いカウンター席をチョイス。宇津木さんが、スイーツを作ったりしている様子を眺めているのも楽しいです♪

おすすめの日本酒と自家製ケーキのマリアージュ

 日本酒の銘柄は、その時々で変わります。迷った場合は、自分の好みなどを相談しておすすめを選ぶのが間違いないと思います。

「富翁 純米酒 プルミエアムール」800円、「レッドベルベット」550円

 この日の日本酒の中から、おすすめの京都・伏見の蔵元「富翁 純米酒 プルミエアムール」をチョイス。甘口ですが酸味があり後味すっきりで、まるで白ワインのような日本酒で美味しい。これは日本酒が苦手な人でも好きな味わいだと思います。

 自家製スイーツは、定番の「黒猫亭プリン」の他に入れ替わりで3種類ほどがラインナップ。この日は他に「うめケーキ」と「本みりんアフォガート」がありましたが、黒猫は真紅のケーキ「レッドベルベット」をチョイスしました。19世紀にイギリスで誕生したと言われ、今ではアメリカやイギリスなどで定番のケーキ。しっとりと口どけ良い「レッドベルベット」をひと口。そして日本酒をひと口。ウマっ!

 甘さ控えめの「レッドベルベット」に、日本酒の甘さが加わりウマウマ倍増♪口どけ良い「レッドベルベット」が、さらにスーッと消えて後味すっきりで大満足のマリアージュです。日本酒とケーキは都度入れ替わるので、行くたびに新しい組み合わせを楽しめますね。

クリームソーダとプリンも最高

「黒猫亭プリン」480円、「クリームソーダ」780円

 もちろんお酒抜きで楽しむことも出来ます。1番人気の組み合わせは、プリンとクリームソーダ。クリームソーダは、グリーンのメロンソーダが定番ですが、季節のクリームソーダもあります。今回黒猫は夏季限定のブルーの「クリームソーダ」を注文。この組み合わせは、昭和モダンのお店の雰囲気にぴったりで人気なのも納得です。

(食楽web)

「黒猫亭プリン」は、定番メニューですが、数量限定なので遅い時間だと売り切れている場合もあります。固めでカラメルがほろ苦の昭和の喫茶店プリン。TOPのチェリーと足つきの銀の器が、昭和モダン感を高めてくれます。店主の宇津木さんの世界観の中で、ぜひ素敵な時間を過ごしてくださいね。

●SHOP INFO

店名:西浅草 黒猫亭

住:東京都台東区西浅草2-9-1
営:木・金14:00~21:00(L.O.20:30) 土・日12:00~18:30(L.O.18:00)
休:月曜、火曜、水曜 ※月曜が祝日の場合営業

●著者プロフィール

ミスター黒猫
カフェ・純喫茶・パンケーキ・スイーツの店を年間1000店以上訪問。特にパンケーキは雑誌で「日本一パンケーキを食べる男」と紹介される。SNSで8万人を超えるフォロワーに毎日情報発信のほかに、テレビ・ラジオ・webメディアでも活躍中。
Instagram:https://www.instagram.com/mr_kuroneko/