3回KO勝ちを収めた武居由樹【写真:荒川祐史】

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東洋太平洋スーパーバンタム級王者・武居由樹に驚きの声

 25日に行われたボクシングのWBC&WBO世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)タイトルマッチ12回戦で、挑戦者の井上尚弥(大橋)が2団体統一王者スティーブン・フルトン(米国)に8回TKO勝ちで4階級制覇を達成。世界を驚かせたが、前座で行われた東洋太平洋スーパーバンタム級王者・武居由樹(大橋)の戦慄KOも海外メディアが取り上げている。

 井上戦のアンダーカードで驚きの光景が広がった。フィリピンバンタム級王者ロニー・バルドナド(フィリピン)と対戦した武居は3回に強烈な左ボディを打ち込んだ。バルドナドはそのまま前に出ようとしたが、突然、腹を押さえて耐え切れずにダウン。悶絶し、起き上がることなく武居のKO勝ちが決まった。時間差で訪れた突然の展開に会場も驚きに包まれた。

 元K-1スーパーバンタム級王者で21年3月のボクシングデビューから、これで7戦7勝7KO。これをアイルランド紙「ジ・アイリッシュ・サン」が「残酷なボディショット後の遅れた反応に『肝臓が壊れた音だ』とボクシングファンが恐怖でたじろぐ」とファンが驚いたコメントを入れて報じ、「ヨシキ・タケイが強烈なボディショットでロニー・バルドナドを破壊的にKOし、ボクシングファンは衝撃を受けた」と伝えた。

「イノウエはメインイベントで卓越した8回TKO勝利を収めたが、それに匹敵するほど無慈悲なKOがその前に起きていた」と言及。「ダメージを与えたのはフィリピン人ボクサーの腹部への凶悪なパンチだった」「ボディショットがたびたびそうであるように、タケイの左ボディは当初、バルドナドには効いていないかのようだった」と時間差ダウンに驚きをつづった。

 モンスターのみならず、大橋ジムの後輩・武居も名前を海外に売った。

(THE ANSWER編集部)