ハリウッドよりも影響は甚大?英国俳優たちがストライキへの支持を表明

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アメリカのハリウッドでは全米脚本家組合(WGA)に加えて全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)のストライキが行われているが、イギリスでも俳優たちがその流れを支持するために立ち上がり始めているという。米Deadlineが伝えた。

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人気・実力のある俳優たちが集う

英国俳優労働組合Equityが米国でのストライキへの支持を表明するために主催した集会は、ロンドンの中心地の一つであるレスタースクエアのほか、イギリスの大手テレビ局、BBCとITVのオフィスがあるマンチェスターのメディアシティでも行われており、『キング・オブ・メディア』のブライアン・コックスや『ハリー・ポッター』シリーズのイメルダ・スタウントン、『ミッション:インポッシブル』シリーズのサイモン・ペッグなど英国を代表する俳優たちがSAG-AFTRAに支持を表明するために集った。

今回の抗議に参加したスターには『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のナオミ・ハリスや『ダウントン・アビー』のジム・カーターとペネロープ・ウィルトンも含まれており、今後ますます増えることが予想される。

米国でストライキが呼びかけられて以来、EquityはSAG-AFTRAと「揺るぎない団結を続ける」ことを明らかにしているが、英国の反労働組合法は「現在英国資本労働協約に基づいて働いているSAG-AFTRA組合員は、引き続き勤務すべきである」と規定している。

Equity主導の集会で演説したブライアンは、「SAG-AFTRAに対する影響よりもはるかに悪い影響をEquityは受けるでしょう。私たちは本当に酷い楔(くさび)の細い先にいるのです」とコメント。

『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』や『キャプテン・アメリカ』シリーズに出演するヘイリー・アトウェルは、SAG会員の87%は健康保険の資格を得るのに十分な収入がないという調査結果を引用しつつ、ブライアンを支持した。「テレビに出ていれば大丈夫だという幻想がありますが、ほとんどの人にとってはそうではありません。これは繁栄している業界ではなく、低迷している業界なのです」

俳優兼プロデューサーのデヴィッド・オイェロウォ(『サイロ』)は、「業界内の“持っている人”と“持っていない人”の格差が急速に広がっています。ビジネスは進化し続けていますが、実際に作品を生み出す人々への報酬手段は進化に追いついていません」と述べた。

今回のストライキの争議の一つであるAIの危険性こそ「最悪の側面」とブライアンは語る。彼によれば、俳優仲間の一人が最近、「その人のイメージに関してスタジオは好きなようにできる」とスタジオから言われたという。「それは決して受け入れられることではなく、対抗しなければなりません。賃金は一つの問題ですが、最悪の側面はAIが私たちに対してどんなことを行うかなのです」と訴えた。

「この職業の素晴らしいところは、私たち全員が兄弟姉妹のようであるということ」と語り、俳優同士の連帯を強調したブライアン。英国では政府が映画・テレビ界の環境調査のために動き出しており、その結果にも注目が集まっている。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline