9000万円で落札されたポウリナズラヴの2022(撮影:田中哲実)

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 サラブレッド1歳市場の「セレクションセール2023」1日目は25日、北海道・新ひだか町の北海道市場で開催。セリは午前11時ごろから開始され、1日目の予定馬155頭のうち上場番号77番を終えた段階で4頭が取引額5000万円を超えた。

 ここまでの最高額が付けられたのはポウリナズラヴの2022(牡、父キズナ)で、秋元竜弥氏が9000万円で落札した。母は米国で13戦4勝の成績。牝馬限定の芝マイル重賞ブエナヴィスタS(米G2)を制したほか、オータムミスS(米G3)で2着、サンクレメンテH(米G2)で3着に入った。

 2番目の高額馬はユーロナイトメアの2022(牡、父ドゥラメンテ)で、リコリコレーシングが7200万円で落札した。母ユーロナイトメアは英G3ウインターヒルSの3着馬。母父KodiacはKingmanなどの父として知られる名種牡馬Invincible Spiritの半弟。

 3番目にはイシスの2022(牡、父ノーブルミッション)で、今福洋介氏が5400万円で落札した。父は史上最強馬との呼び声高いFrankelの全弟で初年度産駒にあたる。昨年の札幌2歳S覇者で、今年のオークスで3着に入ったドゥーラが本馬の半姉にあたる。

 そのほか、セシリアの2022(牡、父モーリス)は「ホウオウ」の冠名で知られる小笹芳央氏が5000万円で落札。祖母に07年NHKマイルC覇者のピンクカメオがいる、ピンクシャンパンの2022(牡、父ヘニーヒューズ)はノーザンファームが4000万円で落札している。

 セリは2日間にわたって行われ、名簿掲載頭数は305頭となっている。